JPCERTコーディネーションセンター(Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center:JPCERT/CC)は5月19日(日本時間)、「Boot Campに関するアップデートについて」において、Appleが「Boot Camp」に関するセキュリティアドバイザリを公開したこをえた。Boot CampはMac端末にWindowsのインストールを可能にするユーティリティだが、そこに特権昇格につながる脆弱性が発見されたとのこと。同社は5月17日に修正版となる「Boot Camp 6.1.14」をリリースし、アップデートを促している。

セキュリティアドバイザリの内容は、以下より確認することができる。

  • Boot Camp 6.1.14 のセキュリティコンテンツについて - Apple サポート

    Boot Camp 6.1.14 のセキュリティコンテンツについて - Apple サポート

この脆弱性を放置すると、悪意のあるアプリケーションに権限を昇格され、システムの制御を乗っ取られる危険性があるという。影響を受けるOSは以下の通りとなっている。

  • Mac Pro (Late 2013 以降)
  • MacBook Pro (Late 2013 以降)
  • MacBook Air (Mid 2013 以降)
  • Mac mini (Mid 2014 以降)
  • iMac (Mid 2014 以降)
  • MacBook (Early 2015 以降)
  • iMac Pro (Late 2017)

いずれも、バージョン6.1.14にアップデートすることで問題を回避することが加納。アップデートは、Windows側にインストールされる「Apple Software Update」を利用して行う。アップデートが必要なシステムには自動で通知が表示されるが、手動で起動してアップデートを実行することもできる。