ダイソンは5月12日、空気清浄機・扇風機・ヒーターの1台3役をこなす「Dyson Purifier Hot+Cool 空気清浄ファンヒーター(HP07)」を発表した。5月26日発売。価格はオープンで、直販価格は81,400円。同時に、空気清浄機と扇風機の1台2役「Dyson Purifier Cool 空気清浄ファン(TP07)」も5月12日に発売。価格はオープンで、直販価格は68,200円。

本体カラーはいずれも、ホワイト/シルバーと、ホワイト/ブルーの2色展開だ。ダイソン直営店、ダイソン公式オンラインストア、ダイソンお客様相談室、各家電量販店で順次発売となる。

  • 左がDyson Purifier Hot+Cool 空気清浄ファンヒーター「HP07」(ホワイト/ブルー)、右がDyson Purifier Cool 空気清浄ファン「TP07」(ホワイト/シルバー)

一般論として、空気清浄機は高性能なフィルターを搭載していても、パーツの組み合わせ部分の隙間から汚れた空気が漏れてしまうことがある。ダイソンはこの空気の漏れを避けるため、新製品では本体の構造を再設計した。従来機種では24カ所あったというわずかな隙間を、高圧力で密閉している。

さらにHEPA H13フィルターと組み合わせることで、室内の空気からPM0.1レベルの微細な粒子を99.95%捕集。浮遊する花粉やハウスダスト、ウイルス、さらに有害なガスやニオイまで除去するという。

従来機種に比べて静音性も向上しており、運転音を最大20%低減。本体の空気排出口の開口部を広げることで、空気と本体表面の摩擦を抑え、空気清浄性能は維持したまま静音化を実現した。

見えるところに羽を使わずに空気を循環させる、独自のAir Multiplier テクノロジーを継承。気流を増幅させる独自設計の送風口により、遠くにある空気の汚れも引き寄せて吸い込み、室内の空気を清浄していく。両製品ともフィルター交換目安は約1年で、製品のメーカー保証は2年。

ダイソンでは実際の住宅環境での機能性を重視し、「ポーラー(POLAR)テスト」という新しい試験方法を考案して設計に生かしたという。27平方メートルの広いリビングルームを想定し、かくはん機を設置せずに室内の空気の状態をセンサー(9カ所)で継続的にチェック。部屋の隅々まで空気を浄化できているか確認するというテストだ。

  • Air Multiplierテクノロジーによるポーラーテストの様子

HP07の主な仕様は、空気清浄能力 適用床面積(畳)が30分で9畳、60分で25畳。8畳を清浄するときの目安は27分。暖房能力 適用床面積(畳)がコンクリート住宅の50mm断熱材ありが10畳(断熱材なし5畳)、木造住宅の50mm断熱材ありが6畳(断熱材なし4畳)。消費電力は最小6W/最大40W(温風モード:1,400W)。本体サイズはW248×D248×H764mm、重さは5.69kgとなる。

TP07の主な仕様は、空気清浄能力 適用床面積(畳)が30分で12畳、60分で35畳。8畳を清浄するときの目安は22分。消費電力は最小6W/最大40W。本体サイズはW220×D220×H1,050mm、重量は4.99kgとなる。