Apple Watchのアプリは、iPhone側にある同じアプリと連携して動作することが基本です。たとえば、「メール」はiPhoneで登録したアカウントについて送受信するしくみで、「カレンダー」もiPhone側で作成したイベントを表示/通知することがメインの機能です。ペアリングしているiPhoneの補助役が、Apple Watchの基本的な役割なのです。

一方、「計算機」や「時計」などiPhoneから独立して動作するアプリも存在します。「アラーム」はそのひとつで、Apple Watch側で独自に登録した時刻にアラームを鳴らすことができます。iPhoneの「アラーム」に登録した時刻は無関係で、Apple Watch側には表示されません。

Apple Watchのアラームは、音と振動の両方で時刻の到来を伝えることができます。しかも消音モードに設定していれば、音を出さずに振動だけとなるため、近くにいる人の迷惑にならずに済みます。iPhoneに通知しない(iPhoneは音も振動も出さない)こともポイントです。

アラームはiPhoneと連携させることもできます。iPhoneのWatchアプリで「マイウォッチ」→「時計」の順に画面を開き、「iPhoneからの通知をプッシュ」スイッチをオンにしておくと、iPhone側のアラームアプリで時刻が到来すると、Apple Watch側も音と振動を出し始めます。

この連携はなかなか強力です。たとえば、6:30に起床したいときには、iPhone側のアラームを6:30にセットし、Apple Watchを手首に巻いて就寝すればOKです。iPhoneとApple Watchの両方が音と振動で起こしてくれることでしょう。数分おいて再度アラームを鳴らす「スヌーズ」もApple Watchから指示できるので、枕元のiPhoneを手探りすることはなくなりますよ。

  • Watchアプリで「iPhoneからの通知をプッシュ」スイッチをオンにしておくと、Apple Watchと連携してアラームが動作します