KDDIは5月19日、センサー/クラウド/データ表示機能をワンストップで提供するという同社の「KDDI IoTクラウド Standard」へ、エコモットと共同開発した「混雑可視化パッケージ」および「LIVEコース Pro」の2つの機能を追加すると発表した。
新機能により遠隔から現地の状況確認などが可能となり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の強化やニューノーマル時代に対応した新しい働き方を促進したい法人ユーザーを支援するとしている。
混雑可視化パッケージは、SIMカード内蔵の専用カメラで撮影した映像をクラウド上でAI(人工知能)で解析し、検知した人物にマスキングをかけて表示できる。これにより、プライバシーに配慮した上で空間の混雑・空き状況などを可視化できる。また、可視化した情報は、PCやスマートフォンなどさまざまなデバイスから確認可能だ。
同パッケージは固定回線を使用しないため、回線工事が不要で容易に設置可能という。加えて、「サーマルカメラパッケージ」や「換気促進パッケージ」などと併用すると、新型コロナ感染症対策のさらなる強化を図ることが可能としている。ユースケースとして同社は、中小規模の飲食店や病院・地方自治体の受付および、オフィス会議室を挙げている。
LIVEコース Proでは、蓄積した映像をPCやスマートフォンから時間や場所を問わず確認できるクラウドサーバ機能を提供する。監視・管理といった用途に加え、遠隔から現地の状況をリアルタイムに把握するなど多様な用途で使用できる。なお、両機能の提供価格は以下の通り。