finalは、自社ブランド「final」とシンガポールのオーディオブランド「DITA」が共同開発したイヤホン「SHICHIKU.KANGEN-糸竹管弦-」の発売日を4月26日に決定した。伝統技法「沈金」による麻の葉文様をあしらったデザインが特徴。全世界500台限定生産で、価格は29万8,000円。

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    SHICHIKU.KANGEN-糸竹管弦-

finalとDITAがデザインから音作りまで、すべてを共同で行ったコラボレーションモデル。製品発表当初は「2月下旬発売」としていたが、コロナ禍の影響で生産スケジュールが大幅に遅れ、発売を延期していた。今回、正式に発売日が決まったかたちだ。

finalでは、直営店「final STORE」とオンラインストア「final DIRECT SHOP」では既に完売しているため、販売在庫については予約を受け付けている販売店に問い合わせるよう案内している。

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既報の通り、共同開発によるダイナミックドライバー「トゥルーベリリウムドライバー Gen.SK」を搭載し、「目の前で楽器が演奏されているような美しい高域」や、「立ち上がりの良い音」、「広がりのある豊かな低域」を追求。

ハウジングには、素材表面の彫り込みに漆と金を塗り重ね、金を拭い取ることで漆に文様が沈み込むような質感を表現する伝統技法「沈金」による、麻の葉模様をデザイン。さらに文様をより美しく輝かせるという呂色(ろいろ)鏡面仕上げを採用した。

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    輪島の漆職人がイヤホンの沈金を仕上げているところ

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    ケーブルの分岐部にも麻の葉模様をあしらった

新開発の「OSLOケーブル Gen.SK」が付属。イヤホン側のコネクタはMMCXで、入力プラグ側は一般的な3.5mmステレオミニの他、2.5mm4極プラグ、4.4mm5極プラグに付け替えられる。

製品名の「SHICHIKU」はDITAが、「KANGEN」はfinalが提案。いずれも楽器という意味合いの古語で、「演奏するたびに手に馴染んで愛着が深くなる楽器」という意味を込めたという。

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    特別仕様のアウターボックスを開けたところ