スマホカードバトルゲーム『シャドウバース』の大学生リーグ「Shadowverse University League」の出場選手やコミュニティに参加するプレイヤーはすべて大学生ですが、運営はCygamesが行っています。

しかし、ゆくゆくは運営を学生に任せ、学生の、学生による、学生のための大学リーグにすることを目指しています。

その先鞭として、「Shadowverse University League 20-21 2ndシーズン」から、リーグの広報部門を学生とCygameの協業で実施。今回、広報部に参加した学生に、大学リーグへの参加や広報部としての活動について話を聞いてきました。

メンバーは、岩手大学3年の荒屋敷玲於さん、京都産業大学2年の岡本帆乃香さん、青山学院大学2年の平井穂乃華さん、英莉さん、慶應義塾大学4年福谷莉菜さん、芝浦工業大学1年の高野東紀さん、千葉工業大学3年の渡邊陸央さんです。

  • 「Shadowverse University League 20-21シーズン」は3月20日に行われた「GRAND FINALS」で終了しました

  • 大学生リーグ広報部

    左から荒屋敷玲於さん、岡本帆乃香さん、平井穂乃華さん、英莉さん、福谷莉菜さん、高野東紀さん、渡邊陸央さん

――今回の広報部にはどういった経緯で参加したのでしょうか。また、『シャドウバース』は知っていましたでしょうか。

福谷莉菜さん(以下、福谷):『シャドウバース』は知っています。高野君は選手としても出場していて、男子全員はガチプレイヤーですね。私はインターンでマーケティング関連の仕事を少ししていたので、Twitterで募集を見たときはすぐに応募しました。

岡本帆乃香さん(以下、岡本):私も募集はTwitterで知りました。

平井穂乃華さん(以下、平井):私もTwitterで知りました。

渡邊陸央さん(以下、渡邊):広報の仕事も興味がありました。自分が好きなこと、好きなものを広報できるのはおもしろそうだったので。

――やはり大学生の情報収集はSNS、とくにTwitterが多いんですね。本日で「20-21 2ndシーズン」が終了しましたが、広報活動をしてみた感想はいかがでしょうか。

英莉さん(以下、英莉):ゼミでアイデアを出すのは得意だと思っていましたけど、実現できるかは別の話だと分かりました。

高野東紀さん(以下、高野):企業やキャラクターとコラボレーションをしようと考えましたが、それがいかに難しいことなのか知りました。

荒屋敷玲於さん(以下、荒屋敷):やりたいことが全部できるわけではないんですよね。制限があるなかで考えないとならない。そうなると途端にアイデアが出なくなってしました。

平井:すごく難しかったです。学校の授業とはまったく違いました。でも、このメンバーでやれたのは良かったです。『シャドウバース』をガチ目線で見る男子と一般目線で見る女子がいたので、どちらの目線からも見ることができました。

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――広報活動をして難しかった点はありますか。

英莉:広報部をしていることを口外することが禁止されていたので、言えないのが大変でした。

福谷:友達に、私がやっているから見てとか、参加して、みたいなことが言えなかったので、どうやってイベントを周知するかが難しかったです。

渡邊:難しいことはいろいろありましたが、社会の仕組みの一部を垣間見られて、いい経験にはなりました。

岡本:コロナ禍でやりたいことができなかったのは残念でした。

福谷:そうそう、進めていた企画が、ギリギリの段階でできなくなったこともありました。

荒屋敷:大学生らしさを求められていましたが、「大学生らしさって何?」って考えたことですね。難しい課題でした。

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――広報部としての成果はどのように見ていますでしょうか。

高野:やりたいことができなかったので、次があればリベンジしたいです。もっと盛り上げられたと思っています。

英莉:コロナ禍で大変なことは多かったですが、こんな状況だからこそ、eスポーツに重要性があるとも感じました。

岡本:実は、7人が全員顔を合わせたのは、イベント開催日が初めて。それまではずっとオンラインでやりとりをしていました。私は関西の大学に通っているので、オンラインで参加できたからやれた部分があるので、個人的には良かったと思います。

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――eスポーツイベントに携わった感想はいかがでしょうか。

平井:大会を最初から最後まで観たのも初めてでした。ずっと観ていると、感情移入してきて、気持ちがどんどん高まっていきました。感動の度合いが違うって感じです。

英莉:私もそうです。会場にいるとプレイしている選手をチームメイトが励ましたり、そういった声が聞こえて、臨場感が違いました。動画配信だとそこまでは聞こえないので、絶対、現場で観たほうが良いですね。

福谷:ライブのよさはあるよね。オフラインのよさを配信でも伝えられるようにしたらすごいと思う。

岡本:実際、eスポーツを目の当たりにするまで、eスポーツってスポーツなのかなぁ。って思う部分はあったんですけど、プレイしている選手やチームでの結束などを観ていると、「これってスポーツだ!」って、感じられました。

高野:スポーツ観戦って何でもそうなんですけど、ルールややり方を知らないと、観ていてまったく分からなくてつまらなくなってしまうんですよね。『シャドウバース』もルールが複雑で、初めて観る人は理解できないことも多いでしょう。なので、もっとわかりやすくすることが、多くに観てもらえるポイントなんだろうと思います。

――大変な面もありましたが、次回も広報部の募集がありましたら参加しますか。

全員:やりたいです!

英莉:大会自体も個人戦だとハードルが高いと思いますけど、チーム戦なので、女子も入りやすいんじゃないかな。男女混合チームでの大会ができればいいですね。

荒屋敷:日本のeスポーツはいろいろ課題があると思いますが、まだまだやりようはあるし、やれると思います。大学リーグのこともまだまだ伝えることはたくさんあるし、伝えたいですね。

渡邊:大会の本番があって、形になるのはうれしいですね。次回は選手や我々だけでなく、観客も入れてライブの良さを感じてほしいです。

――ありがとうございました。

  • 大学生リーグ広報部

コミュニティ主体で始まったゲーム大会やeスポーツは、企業の参入により、市場が急速に大きくなっていきました。企業が蓄えたノウハウを学生に還元することで、新たなコミュニティを形成していくのは、いいエコシステムだと感じます。

数年後、大学リーグのすべてを学生で運営できるようになったとき、そこからさらに新しい何かが生まれ、発展していくかもしれません。