米Cirrus Logic(シーラス・ロジック)は、スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機器の内蔵スピーカーの音質を強化する、最新のフラグシップ製品となるアンプチップ「Cirrus Logic CS35L45」を発表。既に量産出荷を開始している。

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    Cirrus Logic CS35L45

DSPを集積した15VスマートブーストクラスDオーディオアンプチップ。スマホの内蔵スピーカーを使って音楽やポッドキャスト、映画、ゲームを楽しむニーズが増えていることを受けて開発したという。次世代フラグシップモバイルデバイスのステレオ/マルチスピーカー再生ソリューションに簡単に実装できるほか、中価格層デバイスのスピーカーをアップグレードする費用をかけることなくパフォーマンスを向上させられるとのこと。

7Wの出力電力に15Vのオーバーブーストを提供することですべての周波数でより高いピーク電力を実現。ダイナミックレンジを改善し、音調バランスも向上。同社の前世代フラグシップのブーストアンプと比べて、ピークラウドネスを30%向上させるという。

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内蔵のバッテリー電流・電圧監視機能により、オーディオコンテンツを再生するときにだけ高い出力電力を提供。独自のアダプティブバッテリーマネージメント技術により、突発的なオーディオ信号のスパイクを“予見”してバッテリーを保護し、ポンピングやクリッピングを防止する。また、スピーカー保護アルゴリズムにより、スピーカーの能力を安全な範囲内で高める。

Yブリッジ出力ドライバーは、レシーバーモードとスピーカーモードを効率化してバッテリー駆動時間を延長。オンチップのDSPファームウェアには、小型スピーカーの性能を最大限に引き出すためのイコライゼーションや、音響心理学的な拡張を搭載。バッテリー電力を無駄にすることなく、「(モバイル機器で)ポータブルスピーカーのラウドネスと音質に匹敵する音響性能を実現する」とのこと。

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