最新3Dゲームをプレイしたいのなら外付けGPUモジュールは必須

それでは、実際にパフォーマンスをチェックしてみます。今回は、総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.1.2506」、3Dベンチマーク「3DMark v2.16.7117」、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23.200」、3Dゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.1」を実施しました。なお、外付けCPUモジュールのあるなしで計測を実施していますが、バッテリーベンチマーク「PCMark 10 Modern Office Battery Life」はGPUモジュールなし、レイトレーシング対応ベンチマーク「Port Royal」はGPUモジュールありのみで実施しています。下記がベンチマークの結果です。

GPUモジュールあり GPUモジュールなし
■PCMark 10 v2.1.2506
総合 6749 6043
Essentials 9867 9856
Productivity 8511 8398
Digital Content Creation 9936 7237
PCMark 10 Modern Office Battery Life 8時間8分
■3DMark v2.16.7117
Time Spy 10828 3529
Fire Strike 21733 8125
Port Royal 7380 非対応
■CINEBENCH R23.200
CPU(Multi Core) 12403 pts 12394 pts
CPU(Single Core) 1474 pts 1476 pts
■CINEBENCH R20.060
CPU(Multi Core)
CPU(Single Core)
■CINEBENCH R15.0
OpenGL
CPU(Multi Core)
CPU(Single Core)
■FINAL FANTASY XV BENCHMARK
標準品質、3840×2160ドット、フルスクリーン 6143(快適) 1778(動作困難)
■CrystalDiskMark 8.0.1
1M Q8T1 シーケンシャルリード 2471.243 MB/s 2465.533 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト 1996.894 MB/s 1991.938 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード 1805.057 MB/s 1838.427 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト 1995.498 MB/s 1983.782 MB/s
4K Q32T1 ランダムリ-ド 421.863 MB/s 421.973 MB/s
4K Q32T1 ランダムライト 586.756 MB/s 591.532 MB/s
4K Q1T1 ランダムリ-ド 51.611 MB/s 50.347 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト 170.380 MB/s 169.853 MB/s

外付けGPUモジュールの効果が大きく表われたのは当然グラフィックス性能。外付けGPUモジュールを装着すると、3DMarkのTime Spyは約3.07倍に相当する10828、Fire Strikeは約2.67倍に相当する21733、FINAL FANTASY XV BENCHMARKでは約3.46倍に相当する6143(快適)というスコアを記録しました。

また、新しめのゲームから「Cyberpunk 2077」を選んでフレームレートがどのくらい変わるかテストしてみましたが、外付けGPUモジュールありで95fps、外付けGPUモジュールなしで27fpsという結果になりました(解像度は1920×1080ドット、クイックプリセットは「ウルトラ」に設定)。ROG Flow X13はディスクリートGPUとしてGeForce GTX 1650を搭載していますが、最新3Dゲームをプレイしたいのなら外付けGPUモジュールは必須と言えるでしょう。

  • ベンチマークは「Armoury Crate」の動作モードを「Turbo」、「AMD Radeon Software」の「AMD Free Sync」を無効、「NVIDIAコントロールパネル」の「プレビューによるイメージ設定の調整」を「マイプレファレンスを使用する(パフォーマンス)」、「GeForce Experience」の「ゲーム内のオーバーレイ」を無効に設定して実施しています

  • 「PCMark 10 v2.1.2506」の総合スコアは6749、Essentialsは9867、Productivityは8511、Digital Content Creationは9936(外付けGPUモジュールあり)

  • 「3DMark v2.16.7117」のTime Spyは10828(外付けGPUモジュールあり)

  • Fire Strikeは21733(外付けGPUモジュールあり)

  • Port Royalは7380(外付けGPUモジュールあり)

  • 「CINEBENCH R23.200」のCPU(Multi Core)は12403 pts、CPU(Single Core)は1474 pts(外付けGPUモジュールあり)

  • 貸出機に搭載されていたストレージは「WDC PC SN530 SDBPTPZ-1T00-1002」

  • 「CrystalDiskMark 8.0.1」のシーケンシャルリード(1M Q8T1)は2471.243 MB/s、シーケンシャルライト(1M Q8T1)は1996.894 MB/s(外付けGPUモジュールあり)

  • 「CINEBENCH R23.200」実行中の最大クロック周波数は3869.1MHz、最大CPU温度は86℃

  • 「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」実行中のキーボード側の最大温度は排気が当たるディスプレイ部で55.5℃

  • 底面の最大温度は49.5℃

  • 外付けGPUモジュールの最大温度は63.2℃

  • GPUモジュールあるなしで、「Cyberpunk 2077」でフレーム数がどのぐらい変わるかチェックしてみました。解像度は1920×1080ドット、クイックプリセットは「ウルトラ」に設定しています

  • 外付けGPUモジュールありで95fps

  • 外付けGPUモジュールなしで27fps

肝心のROG XG Mobileが7月中旬に発売延期なのが残念!

ROG Flow X13は実測1348g、ROG XG Mobileは電源ケーブル込みで実測1150.5g。これだけの性能をトータル2498.5gで持ち運べるのですから、ハイパフォーマンス機として携帯性は高いと言えます。肝心のROG XG Mobileが部材調達の都合で7月中旬と発売が延期されたのが残念ですが、とりあえず本体を入手して外付けGPUモジュールをじっくり待つだけの魅力があるマシンと言えます。