『Pokémon GO』では、『ポケットモンスター 赤・緑』で登場した151種類のポケモンたちと出会えるオンラインのチケット制イベント「Pokémon GO Tour:カントー地方」(ポケモンGOツアー)を、2月20日9時から21時まで開催した。チケットを購入すると、「赤」か「緑」どちらかのバージョンでイベントを体験するか選択でき、選んだバージョンによって出会えるポケモンが異なるという内容だ。今回、ライター・岡安と編集・安川は、ポケモンGOツアーを振り返る。
発売から25年を迎える“初代”を思い起こすイベント
岡安:いやー、カントー尽くしでしたね、ポケモンGOツアー。
安川:ええ、久々の大型イベントで1日中ポケモンGO三昧でした。
岡安:今回は安川さんと協力してプレイするということで気合いを入れていたんですが、まさか選択するバージョンが同じになるなんて思いもしませんでした。
安川:子どものころに遊んだのが赤だったので、赤を選んだだけですけど。
岡安:被らないように、メールを入れておいたんですけどね。
安川:ああ、迷惑メールフォルダに入っていたので気がつきませんでした。
岡安:……。まあ、いいです。イベントの形としては、2020年の夏に開催した「Pokémon GO Fest 2020(ポケモンGOフェスト)」に近かったですね。1時間ごとに「マサラタウン」や「ニビシティ」などが切り替わり、それに伴って出現するポケモンが変化するという内容でした。
安川:リサーチやコレクションチャレンジも豊富でしたね。1日でカントーのポケモン151匹を全部捕まえるというのは荒行ですよ。25年前はグレーのデカい「ゲームボーイ」を持ち、通信ケーブルで友だちと交換しながら、何カ月もかけて集めたのに。まあ、それぞれの地域は2周しますし、最後の2時間は全員集合だったので、とりあえずなんとかなりましたけど。
岡安:何匹か結構厳しめのものがありました。赤と緑なら交換できたんですけどね。お互い赤だったので、出現しないポケモンもいて、以前ゲットしていたストックがなかったら大変でした。
安川:ですね。そもそも2人プレイしなければ、交換もままならなくて、「カントー地方:緑(交換)」のチャレンジはクリアが難しかったと思います。
岡安:難しいといえば「進化」もですね。結構プレイしているトレーナーなら、アメのストックがあると思いますが、最近始めた人にとっては、進化のアメが足りなかったんじゃないですかね。コレクションチャレンジの猶予はイベント当日だけでなく、8日間あるので、多少はなんとかなりそうですけど、さすがにギャラドスへ進化させるために必要な「コイキングのアメ400個」は難しい気がします。
安川:レイドバトルでゲットできるのも8種類もありますからね。なかなか歯ごたえがありました。あ、そういえば、コレクションチャレンジのタスク「カントー地方:レイド」も猶予が8日間ありましたけど、地域限定が出現するのはイベント当日だけだったんですよね。
ちょっと勘違いしそうな書きかただったので、そこをクリアできなかった人もいたかもしれません。レイドのミュウツーと伝説3鳥はそのあとも1週間出現していたので、当日は地域限定メインで行くべきだったのかも。
岡安:そうですね。今回はレイドバトルも特別で、ミュウツーと伝説3鳥(ファイヤー、サンダー、フリーザー)に加え、地域限定ポケモンのかもねぎ、ケンタロス、バリヤード、ガルーラも出現していました。レイドパスが最大9枚もらえるので、レイド三昧でした。
安川:ミュウツーと伝説3鳥は、今覚えられない特別技を覚えているんですよね。すでに持っている人も捕獲しがいがありました。あと、レイドパス以外にも、モンスターボール200個、リモートレイドパス3枚もらえるのもありがたかったです。
ミュウツーと伝説はさすがにある程度人数が集まらないと倒せませんでしたが、地域限定は岡安さんと2人でも倒せましたね。ただ、レイドでは色違いがひとつも出なかったのが残念です。岡安さんは出ていたようですけど。
岡安:ファイヤーとサンダーでした。この2つは持っていたので、ミュウツーか地域限定が欲しかったんですけどね。色違いは自分的にはそこそこ取れました。安川さんはいかがでしたか?
安川:全部で5匹くらいですね。初実装のポケモンもゲットできなかったんですけど、念願の青い鬣のポニータをゲットできたので満足です。
岡安:私は7匹くらいでした。初実装は私もダメでしたが、個人的には結構取れたって感じです。2020年のポケモンGOフェストでは、2日間で色違いは3匹だけだったので、今回は大量でした。
安川:ああ、そうですね。そこは人によって感覚の違いがありますね。SNSとか見ていると、20匹以上獲得した人もいれば、1匹も出なかった人もいたようです。10匹以上ゲットしているのに、新実装とか地域限定の色違いが出なかったことで不満に思っている人もいましたからね。やはり色違いはボーナス的に考えるのがいいと思います。出過ぎてもレア感なくて、ありがたみが薄れますし。
色違いミュウを手に入れるためのリサーチは「数」が大変
安川:そういえば、新しい試みとして、実際のトレーナーがポケストップに出現するトレーナーバトルがありましたね。
岡安:以前、公式コンテストで募集していたやつですよね。あれって、本人同士も戦うんですかね。まあ、あまりトレーナーバトルをしたことない人がプレイする良い機会になったかもしれません。
あと、オールドファン感涙だったのはBGM。ゲームボーイ版『ポケットモンスター 赤・緑』をプレイしていた人には懐かしいものがありましたね。フィールドマップのBGMがまさにそのものでした。
安川:ですね。いつもは音をオフにしているか最小ボリュームだったんですが、今回は音を聞きながらプレイしましたよ。
岡安:メインのスペシャルリサーチもなかなかのボリュームでしたね。
安川:フレンドとポケモン3匹交換するとか、ナイススローを3連続で投げるとか、人によっては厳しいタスクもありました。でも、最後にもらえる色違いのメタモンは、その難関を越えて手に入れるポケモンに相応しいものでしたね。
岡安:ソロプレイヤーにはちょっと厳しかったかもしれません。そのスペシャルリサーチが終わると続行リサーチが始まるんですけど、これがかなりの難易度のタスクがそろっていました。難易度というか、クリアする数の多さに辟易します。
安川:グレートスロー151回とか、ギフト151個贈るとかですよね。難しさはないですけど、大変さはなかなかです。でも、これもクリアすると色違いのミュウがもらえるんですよね。そう思うとやる気が出てきます。
岡安:期限もないので、ライフワーク的にやるのがいいかもですね。
安川:全体的には、12時間やりきった感ありましたし、満足のいくイベントでした。トレーナーによっては、初の地域限定ポケモンの獲得チャンスにもなったと思いますし。ただ、不具合というか、障害もあったみたいですね。なんか、ボーナスイベント開催するって公式からアナウンスがあったみたいですけど。
岡安:バージョン選択のあと、エラーが出てイベントが進まなかったり、その修正のためにイベント開始時間が遅れたトレーナーがいたりと、いろいろあったようです。それと、チケットを購入していないトレーナーにも、バージョン選択画面が出現し、選択後、イベントに参加できてしまったとか。
安川:チケットを購入した人にとっては不公平感がありますね。『ポケモンGO』は、課金してもしなくても獲得できないポケモンがないようになっていますが、こういったイベントでは課金することで先行してレアポケモンがゲットできる優位性があったのに、課金していない人も同時に色違いのメタモンやミュウがゲットしてしまうのは、釈然としないですね。
岡安:まあ、やってしまったことは仕方ないんで、きちんとゲーム内でアナウンスして、対応してもらえるといいですね。
安川:個人的には楽しめたイベントだったので、またやってほしいです。「夏のポケモンGOフェスト」と「冬のポケモンGOツアー」って感じで。でも、そうなると次は1年後かぁ。ジョウト地方でしょうか。
岡安:今からジョウト地方のポケモンのアメと進化用のポケモンの確保をしないとですね。
安川:ああ、準備期間にはいいかもしれません。