iPhone 11以降のモデルで『設定』→「カメラ」の順に画面を開くと、「フレームの外側を表示」スイッチが用意されています。初期設定ではオン(緑色)に設定されていますが、これをオフにするとどうなるか、メリット/デメリットがあるのかないのか気になるところですね。
カメラアプリの設定画面でいう「フレームの外側」とは、写真として記録される画像のエリア外のことです。カメラのイメージセンサーは画像として認識しているけれど、写真としては記録されない部分、いわば被写体の余白です。
「フレームの外側」スイッチをオンにしていると、フレームの内側/写真として記録される部分は明るく、外側/写真として記録されない部分は暗く表示されます。iPhoneを水平方向に構えている場合、フレームの左右に表示されているのではないでしょうか。
しかし、カメラを超広角に切り替えると、フレームの外側が表示されなくなるはずです。iPhone 12 Proを例にすると、望遠カメラ使用時(倍率がx2)と広角カメラ使用時(x1)にはフレームの外側が表示され、超広角カメラ使用時(x0.5)には表示されません。
このしくみに着目すると、フレームの外側が表示されているときには、より広角のカメラに切り替えると写真に残せる範囲が広がることを実感できます。よほど目障りに感じるのならばともかく、「フレームの外側を表示」スイッチをオンにしておき画角を決める参考にしたほうがいいでしょう。
ところで、iOS 13のときは、「フレームの外側」スイッチをオンにして撮影すると、超広角カメラが自動的にフレームより広い範囲を記録する機能が用意されていました。より広い範囲で撮影すればよかったと撮影終了後に気づいたときでも、写真アプリのトリミング機能で画角を変更しフレーム外の画像を取り戻せるというユニークな機能でしたが、iOS 14では廃止されています。