サイバーエージェントのテレビ&ビデオエンターテインメントサービス「ABEMA」は、将棋チャンネルで使用しているオリジナルAIシステム「SHOGI AI powered by ABEMA」に大型アップデートを実施した。2月9日の第79期 順位戦B級2組第10回戦「藤井聡太王位・棋聖 対 窪田義行七段」から導入されている。

  • ABEMA、将棋AIに大型アップデートを実施 - 世界最強エンジン導入で振り飛車AI搭載

SHOGI AI powered by ABEMAは、同サービスの将棋チャンネルで用いられている形勢判断システム。対局の形勢を勝率で表示し、折れ線グラフとしてリアルタイムに反映することで、初めてプロ棋士の対局を見た人にもわかりやすく、スポーツ観戦のように楽しめるという。

大型アップデートの実施後は、ハードウェアを刷新して旧システム比で約4倍となる秒間4,000万回の解析を実現。2020年世界コンピュータ将棋オンライン大会を優勝した「水匠」に、約6割の勝率を誇るという新エンジンを導入する。さらに、これまでAIが形勢を低く評価しがちだった戦法「振り飛車」に対し、より精度を高めた勝率の算出も行えるとしている。

  • 「SHOGI AI powered by ABEMA」