Acerは1月13日、完全オンラインで開催されている展示会「CES 2021」に合わせて、AMDの最新モバイル向けAPU「Ryzen 5000」シリーズを搭載する、ノートPC「Aspire」シリーズとゲーミングノートPC「Nitro」シリーズの新モデルを発表した。
Nitro 5
ミドルレンジゲーミングノートPC「Nitro 5」新モデル。AMDの最新APUである「Ryzen 5000」シリーズと、NVIDIAの最新ディスクリートGPU「GeForce RTX 30」シリーズの採用が大きな進化点となっている。
最上位モデルでは、APUに「Ryzen 9 5900HX」、dGPUに「GeForce RTX 3080」を採用することで、従来モデルから大幅な性能向上を実現した。デュアルファンによる4方向への排気口を備える冷却システム「Acer CoolBoost」は、高性能なAPU・dGPUを強力に冷却。独自ユーティリティ「NitroSense」を使ってシステムやAPU・GPUの状態をリアルタイムでモニタリングするとともに、ファンの動作などを簡単にカスタマイズできる。
ディスプレイは15.6型または17.3型を用意。いずれも144Hz駆動対応のQHD(2,560×1,440ドット)パネルと、360Hz駆動のフルHD(1,920×1,080ドット)パネルを選べる。応答速度は3ms、輝度は300nitsで、sRGBカバー率100%の広色域表示にも対応。ディスプレイ左右は幅7.02mmの狭額ベゼル仕様で、ディスプレイ占有率は80%に達する。
メモリはDDR4-3200を最大32GB、内蔵ストレージは最大2TBのM.2 SSD(PCIe/MVNeまたはSATA)と、最大2TBの2.5インチSSD/HDDを同時に搭載可能。無線機能はIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)準拠のKiller E2600を採用する。
15.6型モデル、17.3型モデルとも北米で2021年2月に発売を予定。価格は15.6型モデルが749.99ドルから、17.3型モデルが849.99ドルから。
Aspire 7
15.6型ディスプレイ搭載の薄型ノートPC「Aspire 7」シリーズにも、AMD Ryzen 5000シリーズ搭載モデルが登場。最新APUの採用に加え、dGPUとしてGeForce GTX 1650を備え、メモリは最大32GB、内蔵ストレージは最大1TBのPCIe SSDを搭載可能となっており、ハイエンドユーザーやプロのクリエイターに最適とのこと。重さは2.15kg。
ディスプレイはフルHD表示対応の15.6型液晶で、画面占有率が81.6%の狭額ベゼル仕様。Acer Color Intelligence機能によってガンマと彩度をリアルタイムに調整し、鮮やかで正確な発色を実現するという。
高性能な冷却システムを搭載するとともに、ショートカットでファンの動作を性能重視や静音性重視のモードへと簡単に切り替えられるようになっている。ほか、Wi-Fi 6準拠無線LANも搭載する。北米での発売時期は2021年3月を予定しており、価格は749.99ドルから。
Aspire 5
15.6型スタンダードノートPC「Aspire 5」シリーズにもAMD Ryzen 5000シリーズ搭載モデルが追加された。こちらはRyzen 5000シリーズAPUに加えて、dGPUにRADEON RX 640を採用しており、コストパフォーマンスが高められている。メモリは最大24GB、内蔵ストレージは最大1TBのM.2 PCIe SSDと最大2TBの2.5インチHDDを同時に搭載可能。アルミニウム素材の天板を採用することで、17.95mmの薄型ボディを実現している。
ディスプレイはフルHD表示対応の15.6型IPS液晶を採用し、ブルーライトをカットして目を保護するAcer BlueLightShieldも搭載する。上記のAspire 7同様にショートカットでファンの動作モードを切り替えられる機能や、Wi-Fi 6準拠無線LANも搭載する。北米での発売時期は2021年3月を予定しており、価格は549.99ドルから。