ソニーは、2020年1月の「CES 2020」で発表したモビリティ開発プロジェクト「VISION-S」の試作車両を2020年12月に完成させ、欧州において公道走行テストを開始した。

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VISION-Sは、ソニーのイメージセンサーやセンシング、立体音響などの技術を活用し、「次世代の移動のカタチを追求する」自動車を開発するプロジェクト。コロナ禍の影響で完全オンライン開催となった「CES 2021」にあわせて、プロジェクトの進展が発表された。マイナビニュース・デジタルでは、CES 2020のソニーブース現地取材で、「VISION-S」プロトタイプ車両内部の様子やプロジェクトの詳細を掲載している。

公道走行テストの様子は、YouTube上で公開。公式発表では実施場所が欧州となっていたが、動画の情報欄ではオーストリアでテスト走行が行われたことが記載されている。また、この動画はソニーのドローン「Airpeak」で空撮したものだ。

ソニーのプロジェクトのメンバーと開発パートナーが、VISION-Sの目指す未来について語る動画も同時公開。ソニー AIロボティクスビジネス担当 執行役員の川西泉氏は、動画のなかで「最初に造るソニーの車と考えたときに、ユーザー体験は非常に重要視した」と語っている。

ソニーはVISION-Sの車両開発を継続し、他の地域でも順次走行テストを実施する計画だ。