NTTドコモ、ダイハツ工業、青山社中、新潟県妙高市は12月25日、軽トラックに搭載可能なワーケーション用オフィス(モバイルワークステーション)の実証実験を、妙高市にて開始することを発表した。この実証実験では、一般利用者に対しモバイルワークステーションを搭載した軽トラックの貸し出しサービスを行う。期間は2021年1月12日~3月31日。
実証実験は、テレワークの拡大やワーケーションなどによる観光市場の拡大対策といった近年の状況を踏まえ、自動車に乗って、好きな観光地で、好きな時間に働くことができる、新しい働き方の有効性と課題を検証するもの。
冬季中であることから、ターゲットはスキー・スノーボード愛好家。モバイルワークステーションを載せた軽トラックを使って、妙高市内にあるスキー場などでワーケーションを行うという。
モバイルワークステーションを搭載した軽トラックの利用者は、妙高市内のレンタカー事業者(ニコニコレンタカー妙高高原店)で予約したのち、店舗または妙高高原駅前のロータリーでモバイルワークステーションを搭載した軽トラックをスタッフから引き渡されるという。
そして、仕事をしながら息抜きにゲレンデで遊んだり、ナイター設備のあるスキー場で仕事を行ったりするほか、観光などのアクティビティとしてのユースケースも含め、有効な使い方について検証していくという。
利用料金は、6時間プランが2,420円、12時間プランが2,635円、24時間プランが4,070円、延長料金は1時間1,265円となっている(価格はいずれも税込、給油代は別途発生)。
NTTドコモら4者は、この実証実験を通じてモバイルワークステーションのサービス性の検証を実施。また、モバイルワークステーションの居住性やオフィスの機能性といった性能改善や、シェアリングプラットフォームの導入による無人貸し出し、課金決済機能の強化といった高機能化についても、検証を予定する。サービスの実用化につなげることで、ワーケーションによる新しい働き方のスタイルを確立させることを目指す。
今後、全国でワーケーションの普及活動を行い、観光地域への誘客促進による地域産業の活性化を行うことで、地域の社会課題の解決に貢献していくとしている。