Rubyコミュニティは25日、Ruby 3.0.0正式版がリリースされたことをruby-lang.orgで発表した。ソースコードのダウンロード先はリリース末尾に記載されている。
3.0系初のリリースは、"Ruby 3x3"(Ruby3はRuby2の3倍速くする)を掲げパフォーマンスの改善を目指してきたが、それを実現したことを報告している。ベンチマークは開発の指標としていたOptcarrot(A NES Emulator for Ruby Benchmark)での数値でゲームやAIなど多くの時間に少ないメソッドを呼び出す分野での活躍が期待できるが、人気フレームワークRuby on Railsのような多くのメソッドを広く呼び出す用途では3.1での改善に期待してほしいと記してある。ほか、Ractor(試験的)やFiber Schedulerなど並列制御、並行処理機構の実装、RBSやTypeProfなど静的解析と多くの機能が搭載されている。