米GoogleがPixelスマートフォン向けの12月の機能アップデートを発表した。「Adaptive Sound」や「Adaptive Connectivity」など、Pixel 5およびPixel 4a (5G)向けの新機能を追加。また、これまでPixel 5以降の機種向けになっていたいくつかの機能の提供をPixel 3以降の機種に拡大する。

Pixel 5およびPixel 4a (5G)では、アップデートを通じてAdaptive (自動調整)機能が向上する。「Adaptive Battery」(自動調整バッテリー)の改善によって1回の充電でより長い時間使用できるようになり、「Adaptive Charging」がバッテリーの劣化を抑えるように充電をコントロールする。また、4Gと5Gの接続をスマートに切り替え、バッテリー消費を抑えて5G接続を活用できるようにする「Adaptive Connectivity」を、対応する通信キャリアとアプリで利用できるようになる。例えば、テキストの送受信やWebブラウジングなどは4G、大きなファイルを送信したり、映画を視聴する時には5Gを使用する。

  • Adaptive Sound

    オーディオを聴く場所に合わせて、サウンド設定を自動的に調整

「Adaptive Sound」がオーディオを再生している端末の使用空間に応じてスピーカーのサウンド設定を自動的に切り替える。端末のマイクを使って再生中のサウンドを分析し、ベッドルームから洗面所に移動した時などスピーカーのイコライザー設定を変更する。この機能もアプリ側の対応が必要。

Adaptive機能以外では、徒歩時のGPSの位置表示の精度が向上する。例えば、ライドヘイリング・サービスを使用する際に、ユーザーが待っている場所を運転手がより正確に把握できるようになる。

  • スーパーバッテリーセーバー

    Pixel 3以降のPixelスマートフォンで、スーパーバッテリーセーバーの使用が可能に

Pixel 3以降の機種に提供が拡大されるのは「Extreme Battery Saver」(スーパーバッテリーセーバー)と「Hold for Me」。スーパーバッテリーセーバーは、電池残量がすくなくなった時に、バッテリー セーバーよりも多くの機能とアプリを一時的にオフにし、処理速度を低下させて電力消費を最小限にとどめ、バッテリーを長持ちさせる。「Hold for Me」は、米国の英語ユーザーに提供されているGoogleアシスタントの機能の1つ。接続先の電話が混み合っていて保留が長く続く時に、Googleアシスタントがユーザーに代わって保留に対応する。

  • ホーム画面のカスタマイズ

    アプリのアイコンのスタイル、グリッドなど、ホーム画面をカスタマイズ

ホーム画面のカスタマイズ機能が向上し、新しいアイコン表示やグリッド表示を選べ、Google Arts & Cultureからのアートワークを壁紙に設定できるようになる。また、テレビで流れている音楽など、音から曲の情報を調べてくれる「Now Playing」(この曲なに?)を利用している場合、Now Playingの履歴をプレイリストとしてYouTube Musicにエクスポートできる。