11月18日より全世界で発売開始となるAMD Radeon RX 6800/6800 XTであるが、評価機材は既に入手出来ており、現在鋭意テスト中(というか膨大なデータと格闘中)である。こちらの結果についてはもう少しお待ちいただくとして、まずはUnboxingの模様をご紹介したい。

Radeon RX 6800と6800 XT いざ、開封の儀

まず外箱は、割と常識的なサイズである(Photo01)。外寸はRadeon RX 6800が345mm×185mm、Radeon RX 6800 XTが360mm×200mmで、ほんのちょっとRadeon RX 6800XTの方が大きい、という風に見えるが、横から見るとこれ(Photo02)であり、実際にはRadeon RX 6800XTの方が一回り大きい感じがする。

  • Radeon RX 6800 Seriesの製品パッケージ

    Photo01: 微妙に向きを変えているところがポイント。

  • Photo02: Radeon RX 6800は65mm、対してRadeon RX 6800 XTが110mm。体感ではほぼ体積が倍という感じ。

Radeon RX 6800 XTは蓋を開けると"WELCOME TO THE RED TEAM"のロゴがお迎えである(Photo03)。ここで中蓋を取ると、本体が鎮座している(Photo04)。本体は3連ファンが目立つというか、ほぼファンで全部終わっている感じ。裏面は綺麗にフルカバードだ。

  • Photo03: ここでソビエト・マーチが流れたら気分的にパーフェクト(?)

  • Photo04: 中蓋裏に入っているのは説明書。付属品は特になし。

  • Photo05: よく見ると中央部の上下が斜めに落とされており、それとなく「握りつぶした」感が漂ってる(Radeon RX 5700 XTほどではないが)。

  • Photo06: 綺麗にフラットになっている。

ただ、Radeon RX 6800 XTも2スロット厚というのは厳しく、ほぼ2.5スロット厚として良いと思う(Photo07)。また高さという意味でも、拡張スロットの高さをややはみ出しているのが判る(Photo08)。多分厚みというか大きさは、このアングルが一番判りやすい様に思う(Photo09)。ちなみに反対側はこんな感じであった(Photo10)。

  • Photo07: 寸法は265mm×102mm×50mm、重量は1501.9g(いずれも実測値)。

  • Photo08: 出力はDisplayPort×2、HDMI×1、USB Type-C×1

  • Photo09: 写真で言えば、排気は間違いなく左側に出てくる訳で、狭いケースだと色々苦しそう。

  • Photo10: 今一つ美しくないというか、デザイン的にもう一捻り欲しかった気がする。

カードの長辺方向は上下共に完全に放熱フィンで覆われており(Photo11,12)、ここから排気されることが明白な構造である。

  • Photo11: 補助電源は8pin×2。割とコネクタは挿しやすかった。

  • Photo12: こちら側もフルにフィンが見えているが、ただこちら側はマザーボードに近接する側だから、排気はそれほど期待できないだろう。

ところで先ほどのPhoto06だが、GPUの真裏のアップがこちら(Photo13)。よくもこれだけ配したものである。

  • Photo13: とりあえず見える範囲で293個のバイパスコンデンサが積層されている。ただ全部が同じという訳ではなく、3種類ほどが混在している。なおRadeon RX 6800も同じであった。

次にRadeon RX 6800を。外箱を開けると、内箱にやはり内蓋が被せられている(Photo14)。開けると本体が鎮座しているのは同じく(Photo15)。さて本体だが、このアングル(Photo16)で見ると見分けがつかない。実際幅と高さはRadeon RX 6800 XTと全く同じであった。裏面も同じく(Photo17)。異なるのは厚みで、こちらは本当に2スロット厚に収まっている(Photo18)。こちら(Photo19)を先のPhoto09と見比べて頂くと、Radeon RX 6800が薄いというか、Radeon RX 6800 XTが厚いという感じが判るかと思う。後端の処理はこれも同じであった(Photo20)。上面・下面がフルに開いているのは同じだが、厚みがそれほどないためもあって、あまり大きな開口部がある感じがしない(Photo21,22)。

  • Photo14: Radeon RX 6800 XTに比べるとやや質素ではあるが、ただ現実問題としてこの程度で十分な気がする。

  • Photo15: "Welcome to the RED team"が無いのがちょっと寂しい感じ。

  • Photo16: よく見ると、中央のファン周囲のデザインが異なる(Photo05と見比べて頂くと判る)が、違いはその程度。

  • Photo17: 多分背面パネルも基板も共通なのだと思われる。

  • Photo18: 厳密に言えば、背面パネルの分、数ミリはみ出してはいるのだが。

  • Photo19: ただ、スロットを10mmちょいはみ出す高さなのは変わらず。

  • Photo20: Photo10と比べると余り違和感が無いのは、やはりRadeon RX 6800 XTは厚みがあり過ぎてPhoto10が妙にのっぺらぼうに見えるためな気がする。

  • Photo21: 補助電源は同じく8pin×2

  • Photo22: デザイン的に斜めに落としている関係で、中央の開口部の面積があまり取れないのは、ちょっと気になるところ。まぁ実害はないのだろうが。

ということでとりあえずRadeon RX 6800及び6800 XTの評価キットの内容を取り急ぎご紹介させていただいた。性能の方は、もうちょっとお待ちいただきたい。