問題です。

学生時代は意識していなかったけれど、社会人になってから大切さに気づくものって何でしょうか?

……正解は「睡眠」です!

  • いきなり就寝中で失礼します。横の白いモノの全貌は下の方で!

    いきなり就寝中で失礼します。横の白いモノの全貌は下の方で!

これ、たぶん社会人の95%くらいは同意していただけるんじゃないでしょうか。社会人になると、なぜか睡眠が足りない人が圧倒的に多くなる印象です。忙しいこともあるでしょうけど、原因はそれだけではないはず。なぜなら、圧倒的にヒマなフリーランスであるはずの僕も睡眠が足りていないと感じているからです! 不思議ですね!

いろいろ調べた結果、どうやら「眠りの質が低い」ことが原因ではないかと思い当たりました。たしかにここ数年、あまり長い時間寝られなくなっています。だいたい3~4時間で起きてしまうし、眠りも浅く、よく悪夢にうなされます。寝ても疲れがとれず、結局しゃっきりしないまま午前中をダラダラすごして午後に二度寝してしまうという悪循環に陥っているのです。

悶々と過ごしていたところ、編集部から「睡眠に悩む山田井さんにぴったりのアイテムが発売されたのですが、使ってみますか?」とタイムリーな話をもらい、もちろん即OK!

睡眠を助けるアイテム、開封の儀

そして数日後、でっかい荷物が我が家へ届きました。

そういえば慌てすぎてアイテムが何なのか確認してなかったぞ。

なんだこれ?

さっそく開封していきましょう。

これは!?

えっ!? ぬいぐるみ!?

かわいい! ……でもだから何?

ん?……単なるぬいぐるみにしてはずっしりしてるぞ、こいつ……。

  • ぬいぐるみらしからぬ重さ(約1.7kg)

    ぬいぐるみらしからぬ重さ(約1.7kg)

ということで、このぬいぐるみっぽいものが何なのかをチェック!

  • 改めてナデナデ

    改めてナデナデ

どうやら、「ルルド おやすみグースピー」というアイテムらしい。単なるぬいぐるみではなく「ぬいぐるみ型デバイス」、つまりデジタルガジェットとのことです。マジか……見た目は完全にぬいぐるみなんだけど。

ただのぬいぐるみじゃない、「おやすみグースピー」の機能

おやすみグースピーは、ステイホームによる運動不足やストレスで、多くの人の睡眠リズムが崩れていることに着目して開発された入眠補助デバイス。

使い方は簡単で、まずは目立たないようさりげなく取り付けられたコネクタに付属の電源ケーブルをつないで充電。

  • 足の近くにこっそり仕込まれたコネクタ

    足の近くにこっそり仕込まれたコネクタ

スイッチを入れると…

  • ここが光ってなければぬいぐるみにしか見えないボタン

    ここが光ってなければぬいぐるみにしか見えないボタン

ブウゥゥゥゥン……プッシュー……

  • こいつ……動くぞ……!

    こいつ……動くぞ……!

!? 動いたー! なんかゆっくり膨らんでゆっくりしぼんだー!

……ちょっと予想外の挙動だったので思わず爆笑してしまいましたが、どうやらスイッチを入れると内蔵されたエアバッグが膨らんだりしぼんだりと、動物が呼吸しているかのように動くようです。公式のビジュアルはまさに夢心地といった感じで記事とのギャップはすごいですが、おやすみグースピーの動きがどんな感じかわかりやすいので動画もどうぞ。

この「呼吸」するおやすみグースピーを抱きしめて寝ることで、まるでペットの動物と一緒に寝ているような安心感が得られ、リラックスして眠れるというわけ。これはまた、すごいところに目をつけましたね……。

なお、呼吸のリズムは「おやすみリズム」と「リラックスリズム」の2種類があり、スイッチを押すことで切り替えが可能です。おやすみリズム(青)は3秒吸って7秒吐く呼吸で入眠前におすすめ、リラックスリズム(黄)は5秒吸って5秒吐く呼吸でリラックスタイムにおすすめとのこと。この呼吸のリズムは専門家が提唱する「理想の呼吸法」らしいです。

  • ベッドだけでなくデスクでの仮眠でも使える

    ベッドだけでなくデスクでの仮眠でも使える

乱れ切った睡眠、おやすみグースピーで改善なるか……?

しかし、こう言っちゃあなんですが、僕の自律神経の乱れっぷりは相当なもんですからね。確かにおやすみグースピーはもふもふした手触りで癒されますが、本当にこいつを抱きしめたくらいで快眠できるものなんでしょうか?

ということで、今回は空気を一切読まず、メーカーに気も遣わず、おやすみグースピーを使うと本当に快眠できるのかを検証してみることにしました。

まずは睡眠解析アプリ「熟睡アラーム」を使って、自分自身の普段の睡眠状態を計測します。

知ってたけど、ひどいな! ほとんどまともに寝てないじゃないか。ちなみにこのあと、二度寝しています。

さて、次はおやすみグースピーを抱きしめて寝るわけですが、正確に検証するためには条件も同じに整えないといけません。

ということで、前日と同じものを食べ、同じ服を着て、同じようなタイムスケジュールで過ごします。前日にあまり仕事をしなかったので、この日も仕事はしません。

これは発見なんですけど、なんのイベントもなく前日をコピーした一日を送ると曜日感覚がきれいにずれるので、タイムループ感を味わいたい人はおすすめです。

そして夜……。おやすみグースピーと一緒に寝ます。おじさんとぬいぐるみという組み合わせが絵的にきついのは勘弁してほしい。

  • 冒頭の就寝シーンはおやすみグースピーとの添い寝シーンでした

    冒頭の就寝シーンはおやすみグースピーとの添い寝シーンでした

さあ果たして結果は……!?

[睡眠時間]2時間36分→4時間39分

これは……!! うーん……改善した……のか!?

なんか微妙な結果が出ましたが、たしかに体感的には眠りに入るまでのリラックス感が増した気がします。それが結果的に睡眠時間の改善につながったのか……?

スマホアプリによる計測なので参考程度に見てほしいのですが、隣に動物っぽいものがいるという状況は眠りにつく上での安心感を増す効果があるのかもしれません。ただ、このあたりは人にもよるとは思う。気になってむしろ寝られないという人もいるかもしれないし。

ちなみに、

「寝ているところに猫が乗っかってくる」という状況を再現しようと布団の上におやすみグースピーをのせてみたところ普通に寝苦しかったのでこの使い方はおすすめしません。

生き物“っぽさ”でもかなり癒される

そんなわけで、おやすみグースピー、なかなかおもしろいアイテムだと思いました。もちろん、医療アイテムではないので効果のほどは人によるという感じですが、眠るときだけでなくちょっとリラックスしたいときに使ってみるのも良い感じ。疑似とはいえ、生き物っぽさってけっこう癒しになるんだなと思いました。

では僕はこれからおやすみグースピーと一緒に二度寝するので(結局)、このあたりで締めくくりとさせていただきます。おやすみなさい。

  • グンナイ♪

    グンナイ♪