ゼンリンデータコムと、A.L.I.Technologies(以下A.L.I.)は11月10日、事業領域の拡大・拡充および新たなビジネスの構築を目的とした業務提携を締結したことを発表した。

この業務提携は、ドローンに関する両社の資産・リソースを活用し、新たなドローン物流配送システム創出やドローン物流配送におけるデファクトスタンダードを構築することを目的としたもの。

ゼンリンデータコムは、高精度な地図データを活用した事業や、地図データや位置情報に付加価値情報を付けたサービスの提供を展開しており、同社グループでは2016年からドローン事業にも力を入れているという。

今回、ゼンリングループが保有するドローン用3次元地図データ、経路探索エンジン、ならびに気象情報を提供し、A.L.I.と共同で先端技術を活用したドローン物流管理システムやドローンを含むマルチモーダル物流管理システム構築に向けた検討を行う。

A.L.I.は、同社が提供するUAVの群制御、航空管制を可能にするトラフィック管理プラットフォーム「C.O.S.M.O.S」にゼンリンデータコムの提供データを組み込み、ドローン物流配送における新たな商用サービスを提供するということだ。

今後、新たなドローン物流配送システムを創出し、来年の夏ごろから過疎地におけるドローン物流配送にてサービスの商用化を開始する予定だとしている。