Dynabookは11月10日、350°回転ヒンジを備えるコンバーチブル型2in1 PCの新モデルとして、13.3型の「dynabook V」シリーズと15.6型の「dynabook F」シリーズを発表した。dynabook Vシリーズは11月下旬、dynabook Fシリーズは12月下旬から順次発売する。

  • 13.3型dynabook V

  • 15.6型dynabook F

dynabook V・Fは、第11世代Intel Core i7・i5を搭載。TDPが従来の15Wから28Wになったことでパフォーマンスがアップしているが、PC本体としては熱設計が厳しくなった。dynabook V・Fでは、2本のヒートパイプと2つのファンなどによって、CPU性能を発揮できる設計を導入している。

コンバーチブル型2in1 PCということで、クラムシェル型のノートPCスタイル、画面を360°回転させたタブレットスタイルとペンスタイル、180°回転のフラットスタイル、270°前後の回転でテントのように立てるモニタースタイルという5in1の使い方を提案。アクティブ静電結合方式のスタイラスペンが付属することから、ペンスタイルが加わっている。

TruNoteというプリインストールアプリは、手書き文字や表を手軽データ化するOCR機能を持つ。ペンで範囲選択した語句をそのままインターネット検索したり、範囲選択した手書きの表をMicrosoft Officeアプリへデータとして貼り付けるといった操作が可能だ。Microsoft Office Home & Business 2019も付属する。

  • 13.3型dynabook V

キーボードの各キーサイズが従来モデルと比べて大きくなり、タイピングしやすくなった。従来モデルの主要キーは15.3mm×13.1mmだったが、新モデルでは16mm×15mmと大型化し、正方形に近づいている。スペースキーも長くなり、従来モデルは横幅51.2mm、新モデルは横幅67.8mmだ。キーボードバックライトもある。

ニューノーマル時代をキーワードに、サウンド面にも注力した。dynabook VはHarman/kardonと共同開発したスピーカーユニット、dynabook Fはステレオスピーカー(サテライト×2)とツイーター×2の計4スピーカーを搭載。dynabook V・FともサラウンドシステムのDolby ATMOSに対応している。

  • 15.6型dynabook F

13.3型dynabook V

上位モデルのdynabook V8は、CPUがIntel Core i7-1165G7(2.80GHz)、メモリがLPDDR4X-4266 16GB、ストレージが512GB SSD。下位モデルのdynabook V6は、CPUがIntel Core i5-1135G7(2.40GHz)、メモリがLPDDR4X-4266 8GB、ストレージが256GB SSD。カラーはプレミアムブラックの1色。

  • 13.3型dynabook V

そのほか主な仕様は共通。13.3型のIGZOディスプレイを採用し、画面はノングレア(非光沢)、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD、タッチ対応。一般的な約92万画素のフロントWebカメラに加えて、約800万画素のリアカメラを搭載する点が特徴だ。タブレットスタイルのとき、画面を見ながら撮影できる。フロントカメラはWindows Helloの顔認証に対応するほか、物理シャッターを設けている。

インタフェース類は、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1、USB 3.1 Gen1、USB 4 Type-C(Thunderbolt 4、電源)×2、HDMI出力、ヘッドホン出力・マイク入力コンボジャック、microSDカードスロット(最大512GB)など。バッテリ駆動時間は約24時間。本体サイズは約W303.8×D197.4×H17.9mm、重さは約979g。

  • 13.3型dynabook V

15.6型dynabook F

上位モデルのdynabook V8は、CPUがIntel Core i7-1165G7(2.80GHz)、メモリがLPDDR4X-4266 16GB、ストレージが512GB SSD。下位モデルのdynabook V6は、CPUがIntel Core i5-1135G7(2.40GHz)、メモリがLPDDR4X-4266 8GB、ストレージが256GB SSD。カラーはプレミアムシルバーの1色。

  • 15.6型dynabook F

そのほか主な仕様は共通。15.6型の液晶ディスプレイはノングレア(非光沢)タイプ、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD、タッチ対応。Windows Helloの顔認証に対応した約92万画素のWebカメラを備えるが、dynabook Vと違ってリアカメラは持たない。

インタフェース類は、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1、USB 3.1 Gen1×2、USB 4 Type-C(Thunderbolt 4、電源)×2、HDMI出力、ヘッドホン出力・マイク入力コンボジャック、microSDカードスロット(最大512GB)など。本体サイズは約W355×D230×H18.9mm(予定)、重さは約1.7kg以下(予定)。

  • 15.6型dynabook F