米Qlikは、10月27日、米Qlik CEO マイク・カポネ氏によるオンラインでの事業戦略説明会を開催した。

この中で同氏は同社の戦略について、SaaS主義、データ主義、顧客主義(顧客を大切にする)の3つの指針に基づいて、アクティブインテリジェンスを推進していくと語った。

  • 米Qlik CEO マイク・カポネ(Mike Capone)氏

アクティブインテリジェンスについて同氏は、「データの利活用がビジネス成功の要因だが、いままでのスピードでは足りない。これまで以上にスピードアップが求められている。ただ、従来のBIは、予め定義・統合されたデータセットに基づいて分析を行うが、アクティブインテリジェンスはリアルタイムで分析し、即座の行動を促すものだ」と説明した。

  • Qlikのビジョン

3つの指針のうちSaaS主義については、「世界はクラウド化に進んでおり、新型コロナウィルスの蔓延によってさらに加速している。われわれはその潮流に対応し、SaaSビジネスを基本にし、オンプレミスやハイブリッドクラウドもサポートする」と述べ、データ主義については、「クリックはお客様のデータの場所を尊重する。お客様のデータプライバシーは重視しているので、ビジネス目的で利用することはない」とした。

  • Qlikの3つの指針

そして、アクティブインテリジェンスの戦略については、「企業は運用の効率化、増収増益を求めている。データを利活用できる企業だけが生き残り、繁栄できる。ただ、企業にはデータが適正に設定されていないという課題がある。多くの企業がやりたいのは、利用可能なデータを揃え、ビジネス価値に変えることだ。われわれの役割は、それをサポートすることで、アナリティクスだけでなく、完全なプラットフォーム群でサポートできるようにすることだ。われわれは、従来のBIのプラットフォームを超えた完全なプラットフォームにすることで、データを成果に変換するお手伝いができる」と語り、M&Aで機能を拡張していくことを積極的に行っていく方針を示した。

  • 2016年から積極的にM&Aを展開

  • Qlikのアクティブインテリジェンスプラットフォーム

なお、同社は今年、Knarr Analytics社、Blendr.io社を買収している。

「Knarr Analyticsは、リアルタイムのコラボレーションおよびインサイトキャプチャを強化する機能をもっている。連携を通じて、クリックのアクティブインテリジェンスビジョンを推進していく。Blendr.io社は、安全な統合プラットフォームであるiPaaSを提供するが、セールスフォースなど500以上のSaaSアプリケーションやクラウドデータソースとデータ統合できる。アクティブインテリジェンスをさらに進めるために、さまざまなプッラットフォームを横断的に利用できる」(マイク・カポネ氏)

  • Blendr.io社を買収

また、同氏は大手企業との提携も積極的に進めていくとした。

「クリックのブランド認知はセールスフォースやマイクロソフトには及ばない。そのため、アマゾンやスノーフレークといった大手のプロバイダとの関係を強化し、こういった大手のマーケットプレイスでブランド認知を高め、お客様との関係構築も行っている。また、デロイトやアクセンチュアといった大手と提携し、弊社の製品やサービスを顧客に説明してもらえるような関係性を築いていく」(マイク・カポネ氏)

クリックテック・ジャパン カントリーマネージャーの今井浩氏もこれを受け、「日本でもアマゾンやマイクロソフト、アクセンチュアなどの日本法人との提携を開始している。日本のデータリテラシーはグローバル平均の半分以下で企業の優先順位が低い。逆にここに大きなポテンシャルがある。また、日本はデータに向けた投資が先進10カ国の平均を下回っている。この2つの指標を向上させることで、日本の市場はまだまだ大きくなる。そのために業界特化でパートナーと一緒にビジネスを行っていく」と語った。

  • クリックテック・ジャパン カントリーマネージャーの今井浩氏