TheWindowsClubは10月23日(米国時間)、「IE users visiting incompatible sites will be redirected to Edge」において、Microsoft Egdeに最近追加された変更によって、Internet Explorer(以下、IE)が互換性のないWebサイトにアクセスした場合、Edgeへのリダイレクトが行われるようになったと伝えている。
IEは最新のWeb技術に対する互換性に関する多くの問題を抱えており、開発元のMicrosoftでもIEからEdgeへの移行を推奨している。Edgeへのリダイレクトも、その施策のひとつとなる。
これまでもIEでは、ユーザーが互換性のないWebサイトにアクセスした場合、そのサイトが互換性がないことを確認するメッセージを表示することで手動で別のブラウザに切り替えることを促してきた。それに対し、Edge Stableのバージョン87からは、IEからEdgeへのリダイレクトが自動的に行われるように変更された。このユーザーエクスペリエンスの変更については、公式ドキュメントの次のページで詳しく解説されている。
これによると、Edgeにリダイレクトされた際、その理由を説明するダイアログが表示され、IEからEdgeに閲覧データや設定をコピーすることに対する同意を求められるという。同意すると、以下の閲覧データがコピーされる。
- お気に入り
- パスワード
- 検索エンジン
- 開いているタブ
- 履歴
- 設定
- Cookie
- ホームページ
以降は、リダイレクトが行われるたびにアドレスバーの下にWebサイトの非互換性を示すバナーが表示される。もちろん、ユーザーは閲覧データのコピーに同意せずに、IEによる閲覧を続けることもできる。
Microsoftでは、2021年8月17日をもってMicrosoft 365アプリのIE 11のサポートを停止する方針を明らかにしている。それに先駆けて、2020年11月30日にMicrosoft TeamsにおけるIE 11のサポートが終了する。依然としてIEを使い続けているユーザにとっては、Edgeへの移行は急務となっている。