SNEXTは、新開発ドライバーユニット「f-Core DU」(エフコアDU)を搭載した、自社ブランドfinalのイヤホン3機種を10月28日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。「トランスペアレントな音」を追求したAシリーズの2機種はどちらも10月28日発売で、店頭予想価格(税込)は「A3000」が12,800円前後、「A4000」が15,800円前後。

  • f-Core DU

    A4000

  • f-Core DU

    A3000

上記のf-Core DUを搭載したゲーム/VRコンテンツ向けのイヤホン「VR3000 for Gaming」は11月下旬発売で、店頭価格(税込)は7,980円前後を見込む。

  • f-Core DU

    VR3000 for GamingをOculus Quest 2(別売)と組み合わせたイメージ

また、既存のVR向けイヤホン「E500」の入力プラグを3.5mmミニ×2に変更した、VRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Quest」専用モデル「VR1000」を10月28日に数量限定で発売する。店頭価格(税込)は3,980円前後を見込む。

  • VR1000

    VR1000(Oculus Questは付属しない)

ラインナップと想定売価(税込) / 発売時期

  • 「A3000」(f-Core DUドライバー):12,800円前後 / 10月28日
  • 「A4000」(f-Core DUドライバー):15,800円前後 / 10月28日
  • 「VR3000 for Gaming」(f-Core DUドライバー):7,980円前後 / 11月下旬
  • 「VR1000」(6.4mm径ダイナミック型ドライバー):3,980円前後 / 10月28日

A3000/A4000

A3000/A4000は、finalの「Aシリーズ」のイヤホン新製品。同シリーズでは、フラッグシップ「A8000」(税込198,000円)の開発で生まれた「トランスペアレントな音」(立ち上がりが速く空間に音が浮かぶような感覚の音で、遠くに定位する音が明瞭である音)を追求している。

トランスペアレントな音を手の届きやすい価格帯で実現するため、6mm径の新しいダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」(エフコアDU)を開発。振動板やボイスコイル、磁石、磁気回路、各部接着剤に至るまで、ドライバーの部品全てを新設計しており、ドライバーフロントハウジングの素材は、一般的なアルミニウムよりも磁力の影響を受けにくく、かつ比重の大きい真鍮を使用。振動板の時間応答性能を高めるために、ボイスコイルは30μの超極細CCAW(銅クラッドアルミ線)を使用し、最小限の接着剤で組み立てることで可動部を軽量化した。

さらに、振動板のプレス成形は、通常の1/3程度の小ロットで丁寧にプレスすることによって、圧力の偏りを最小限に抑え、歪みのない均一な振動板の成形を実現。高品質なドライバーを自社で開発することによって、「この価格帯ではありえない高音質を実現した」としている。

  • f-Core DU

    6mm径の新しいダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」(エフコアDU)

2機種の違いは音質にあり、A3000は「ゆったりとしたサウンドのなかに一音一音が輪郭を持って浮かび上がるように定位する圧倒的にナチュラルなサウンド」となっている。

一方、A4000は「ボーカルや各楽器のリズムを明瞭に感じることができ、自然とからだが動き出してしまうような、音楽の高揚感を得られるサウンド」と説明している。

インピーダンスは18Ω。感度はA3000が98dB/mW、A4000が100dB/mW。どちらもケーブルは2ピンコネクタで着脱可能。長さ1.2mのオリジナルOFCケーブルを採用している。本体はABS製で、指紋が付きにくい特殊マット塗装を施した。カラーはA3000がマットブラック、A4000がダークブルー。

どちらもケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック(ロック機構付き)や、左右軸色違いのオリジナルイヤーピース5サイズ、シリコン製キャリーケースが付属する。

  • f-Core DU

    ケーブルは2ピンコネクタで着脱可能

VR3000 for Gaming

ゲームなどのコンテンツに集中し、没入するために、「音源に込められた制作者の意図や狙いを正確に再現する」という考え方に基づいて開発されたイヤホン。

  • f-Core DU

    VR3000 for GamingをOculus Quest 2(別売)と組み合わせたイメージ

バイノーラル技術を用いて音の方向感を再現するゲームや、VRコンテンツを再生するための新たな研究成果から生まれた「VRシリーズ」の製品で、さらに進んだ研究結果を盛り込み、新開発ドライバー「f-Core DU」を搭載することでより精度の高い再現を可能にしたという。なお、同シリーズにはVRやバイノーラル音声向けに開発された「E500」、後述する「VR1000」が含まれる。

本体はABS製で、インピーダンスは18Ω、感度は101dB/mw。ケーブル長は1.2mで、マイク付きコントローラーを搭載する。重さは20g。ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック(ロック機構付き)や、左右軸色違いのオリジナルイヤーピース5サイズ、シリコン製キャリーケースが付属する。

VR1000

「(VR HMDの)Oculus Questに対応したE500を販売して欲しい」という声を受け、E500の入力プラグを3.5mmプラグ×2の特別仕様としたイヤホン。SNEXT DIRECT SHOP及び直営店final STOREのみで、数量限定で販売する。なお、「Oculus Quest 2」(3.5mmステレオミニ出力×1)には対応しない。

  • VR1000

    VR1000

E500と同じく、6.4mmのダイナミック型ドライバーユニットを搭載。バイノーラル技術を用いて音の方向感を再現するゲームや、VRコンテンツの音声を再生するための研究成果を応用している。

ケーブルの長さは16cmとE500よりも短く、重さも7.4gに軽量化した(E500はケーブル長1.2m、重さ15g)。本体はABS製で、インピーダンスは16Ω、感度は98dB/mW。イヤーピースは通常の「TYPE E」に加え、ソフトタイプの「TYPE E soft」を5サイズずつ同梱する。