日本電気(NEC)は10月19日、HCI専用モデル「NEC Hyper Converged System」において、初期費用を抑えて導入できるサブスクリプションサービスとBCP対策強化を支援するクラウドバックアップソリューションの販売を開始することを発表した。

  • 導入メリット

    導入メリット

新たに提供するサブスクリプションサービスは、HCI専用モデル「NEC Hyper Converged System for VMware vSAN」をシステム構築から保守までを月額サービスとして利用できる「NEC Hyper Converged System ベンダファイナンスプログラム」として提供するもの。これにより、初期投資を抑えて資産保有を不要とすることで、収益の安定化を支援するとしている。

また、本体に実装している専用管理ツール「NEC Hyper Converged System Console」を強化し、ソフトウェアバージョン更新作業の自動化、クラスタノード拡張作業の自動化、レポーティング機能における将来リソース予測機能の搭載。これにより、作業工数を従来比約6~9割削減するなど、柔軟にスケールアウトしていくITシステム環境の運用効率化に貢献するとしている。

新たに提供する「NEC Hyper Converged System クラウドバックアップソリューション」では、データの遠隔バックアップをパブリッククラウドに行い、自然災害などによる障害時にITシステム・データの継続性強化を支援。クラウドへのバックアップ容量は1TB単位から利用できるため、スモールスタートでBCP対策を行うことができるという。

さらに、バックアップストレージソフトウェア「NEC HCI Backup Option」では、クラウド環境へのレプリケーションの際、転送するデータの重複排除・圧縮と通信経路の暗号化によって、通信量の抑制とセキュアなデータ管理が可能だということだ。

提供価格は、「NEC Hyper Converged System ベンダファイナンスプログラム」が個別見積。「NEC Hyper Converged System クラウドバックアップソリューション」が132万4,800円~+月額3万7,000円~(初期費用:10万円)、「NEC Hyper Converged System for VMware vSAN」が732万3,400円~。提供開始日はいずれも10月30日。