ツインバード工業が重点製品として位置付ける家電。新たに3製品を発表し、プレス向け説明会を開催しました。10月27日発売の「センサー付フラット電子レンジ DR-F281W」、11月13日発売の「コードレススティック型クリーナー TC-E263GY」、11月下旬発売の「ケアドライヤー TB-G008JPW」の3モデルです。

価格(税別)は電子レンジとクリーナーがオープン、推定市場価格はセンサー付フラット電子レンジが20,000円前後、コードレススティック型クリーナーが20,000円前後です。ケアドライヤーは、メーカー希望小売価格で30,000円となっています。

  • 左から「センサー付フラット電子レンジ DR-F281W」「コードレススティック型クリーナー TC-E263GY」「ケアドライヤー TB-G008JPW」

100Wから1000Wまで対応! オート調理が優秀な単機能レンジ

「センサー付フラット電子レンジ DR-F281W」(以下、DR-F281W)は名前の通り、オーブン機能などがない単機能電子レンジ。一般的に単機能レンジは価格が安く、機能を絞るために200W~600Wの出力で抑えている製品がほとんど。でもDR-F281Wは、100W~1000Wの出力に対応しているのがポイントです。

  • シンプルなデザインの単機能レンジ。サイズは約幅46×奥行き38.5×高さ27.5cm。重さ約9kg。2020年度のGOOD DESIGN賞を受賞

  • 庫内はテーブルが回らないフラットタイプ。庫内容量は16Lで、一人暮らしや夫婦二人暮らしなど、少人数の家庭で使いやすそうなサイズ

  • ボタンは全部で4つだけとシンプル。見た目がスッキリしていて、操作に迷うことがありません

1000Wまでの出力に対応することで、食材の温め時間を大きく短縮できます。900Wは約3分、1000Wは約1分半まで継続して使えて、それ以上加熱する場合は自動で600W出力に下がります。

  • 会場で流されたデモンストレーション動画。500W出力で温めると7分20秒かかる食材を、自動調理の「あたため」メニューで加熱したところ、4分19秒で加熱完了。食品の表示加熱時間よりも約3分の時短になりました

パワフルなだけではありません。赤外線温度センサーと、出力を適切にコントロールするインバーターの組み合わせによって、「あたためムラ」も少ないといいます。さらに、100Wという超低出力の加熱も併用することで、解凍が難しいひき肉もグラム設定をせずに自動解凍できるとのこと。

  • DR-F281Wの自動解凍メニューで解凍した肉。中心が少し半解凍になっているレベルで解凍されました。ドリップがなく、過加熱による煮えもありません

あえて紙パック式。ゴミ捨て簡単なコードレス掃除機

「コードレススティック型クリーナー TC-E263GY」(以下、TC-E263GY)は1.4kgと軽量なシンプルデザインのコードレススティッククリーナー。吸引仕事率が70Wでしっかりゴミを吸い込んでくれます。過剰な付属品などはあえてなくして、基本的な掃除性能の高さを目指したそうです。

  • シンプルな機能とデザインの「コードレススティック型クリーナー TC-E263GY」。サイズは約幅23.5×奥行き13.5×高さ105cm。重さは延長パイプとパワーブラシ込みで約1.4kg

  • ノズルを外してハンディタイプとしても使えます

基本機能はほぼ従来製品を踏襲。集じんは紙パック方式を採用しており、パックを引き抜いたらフタ部分のボタンを押すだけで簡単に紙パック部分が分離する「ラクステ」です。

ヘッドは自走タイプで軽い力で掃除ができて、特許出願中という独自の関節機構によってヘッドが軽い力で左右に回転します。イスの脚まわりなど、細かな場所を掃除するのに便利でした。

  • ボタンを押すと、捨てるべき紙パック部分が分離。手を汚さずにゴミが捨てられます。購入時は標準で12枚の紙パックが付属

  • 回転ジョイントとボールキャスターにより、ヘッドは軽い力で左右180°に回転

  • ブラシは硬い毛と柔らかめの毛を交互に植毛。これにより髪の毛などの長いゴミが巻き付きにくくなるそうです

新機能としては、ゴミセンサーを搭載。ゴミを感知するとハンドルのLEDライトが赤く点灯して吸引力をアップ。ゴミを吸い取ると青色に切り替わります。また、本体の重さも従来モデルより100g軽量化。ツインバードは「紙パック式のコードレスクリーナーとしてはクラス最軽量」とコメントしています。充電時間は約3時間で、満充電からの連続使用時間は標準運転で約30分、強運転で約7分です。

  • ハンドル部分をぐるりとゴミセンサーLEDが囲んでいるデザイン。視認性が良く、しかもスタイリッシュです

  • 筆者がとくに気に入った壁掛けタイプの充電スタンド。コードレススティック掃除機の充電スタンドとしてはかなりコンパクトです。銀色の取っ手部分に掃除機のハンドルを引っかけると充電できます

風と熱を抑えながら、すばやく髪を乾かすドライヤー

「ケアドライヤー TB-G008JPW」(以下、ケアドライヤー)はツインバード初となる機能性高級ドライヤー。最大の特徴は「髪に優しい」ことで、髪にダメージを与えやすい熱や風による摩擦などを減らしています。

  • 一見するとシンプルなデザインですが、ノズル先に本革のようなシボ加工をするなど高級感を出す工夫も

一般的なドライヤーは、ドライヤーのノズルを左右に振って熱を散らしながら髪を乾かします。本製品はこのノズルの「振り」がいらず、髪の毛の乾かしたいエリアからノズルを約5cm離し、その状態で風をあて続けられます。ノズルから5cm離れた状態で6分間熱風をあてた場合、髪の到達温度は約57℃。これはなかなか低い温度で、髪へのダメージを抑えてくれそうです(一般的なドライヤーで乾かすと髪の温度は100℃前後まで上がります)。

  • 卵の白身をドライヤーで加熱したところ。従来モデルのドライヤーは卵が白く変色していますが、ケアドライヤーだと卵のタンパク質が変性していないのがわかります

また、ノズルには「十字型速乾ワイドノズル」を搭載。この十字パーツが風を分散させて、風圧が低く優しい風を髪にあてるほか、遠赤外線を放出して髪の水分気化を促します。このため、0.68立方メートルの優しい風量でも速乾性があるとしています。

  • 十字型速乾ワイドノズルでムラのない優しい風を送り、髪の摩擦を抑えます。さらに遠赤外線で水分の気化を促して速乾性をサポート

  • 会場に展示されていたドライヤー使用後の髪。左は従来モデルのドライヤー、右はケアドライヤーを使用。どちらも2回洗髪、2回ドライヤーで乾燥した状態です。ケアドライヤーで乾かした髪のほうはまとまりが良く、うねりが少ないのがわかります