ライアットゲームズは、2020年10月8日より『リーグ・オブ・レジェンド』のモバイル版である『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト(ワイルドリフト)』のクローズドベータテストを開始しました。ベータテストに参加できるプレイヤーは、事前登録した人から選出される予定。今後徐々に人数を増やしていくそうです。
『ワイルドリフト』は、AndroidとiOS向けの『リーグ・オブ・レジェンド』なので、全体的にPC版を踏襲した作りになっていますが、別タイトル扱いということもあり、モバイル機に合わせた変更点も少なくありません。
『リーグ・オブ・レジェンド』は、5対5のチームで、フィールド上にあるお互いの拠点を破壊するゲーム。この点においては『ワイルドリフト』も同様です。
『リーグ・オブ・レジェンド』では、プレイヤーが操作するキャラクターをチャンピオンと呼びます。モバイル版に合わせた仕様に多少変更されていますが、このチャンピオンも、基本的には変わりません。PC版では現在150体以上のチャンピオンが存在しますが、『ワイルドリフト』は40体程度でローンチされる予定です。もちろん、順次増えていきます。
大きく違う点は操作方法。PC版はキーボードとマウスを使用していたのに対し、『ワイルドリフト』はスマホ画面上に表示されるソフトコントローラー「デュアルスティック」を使用します。PC版よりも細かい操作がしにくくなっているので、ボタンを押すだけでスキルを発動できたり、ドラッグで攻撃する方向を変更できたりと、スマホで快適に操作できるように設計されています。
もちろん、PCとスマホでは、画面の大きさも異なります。大型画面のスマホであっても、PCのモニターほどの情報量を表示させることはできません。さらにデュアルスティックの操作で、画面左右下部を指が遮ってしまうので、画面はより小さくなります。そのため、必要な情報を最小限に抑えて表示しつつも、攻撃先や進行先の様子を確認できるように、前方にカメラ視点を動かせるようになりました。
また、PC版では、BLUE TEAMは左下に拠点があり、右上へ攻め入る形で、RED TEAMは右上に拠点があり、左下へ攻め入る形でしたが、『ワイルドリフト』の場合、画面下方が指で遮られてしまい、攻め込みにくくなることから、どちらのチームも右上を攻める形で、マップが反転して表示されます。
それに伴い、フィールドに用意されている3つの道の名称も変わりました。PC版では、上からトップレーン、ミッドレーン、ボットレーンという名称でしたが、『ワイルドリフト』ではソロレーン、ミッドレーン、デュオレーンという名称になりました。
そのほか、マップ自体も簡素化されました。本拠地にはネクサスと呼ばれるオブジェクトがあり、これを破壊することが目的です。PC版にはネクサスを守るタワーがありましたが『ワイルドリフト』にはありません。マップ上に出現する「ドラゴン」を倒したときに得られる効果もアップしており、より早い試合展開が望めるようになっています。アイテム関連も変化点が多く、ジャングルとサポートのアイテムが廃止されました。『ワイルドリフト』の新アイテムも登場します。
なお、『ワイルドリフト』はPC版の移植ではないので、PC版で集めたチャンピオンやランクを『ワイルドリフト』に引き継ぐことはできませんが、ライアットアカウントと紐付けることで、PC版をプレイした時間やかけたお金に応じたアドバンテージを提供する予定です。
『ワイルドリフト』はコンシューマ機でのリリースも予定されていますが、こちらはクロスプレイなども視野に入れており、スマホ版との連携も期待できそうです。
『リーグ・オブ・レジェンド』には興味があったけど、PCを持っていないのでプレイできない!という人もいたのではないでしょうか。そんな人でも、『ワイルドリフト』の登場により、スマホで簡単に『リーグ・オブ・レジェンド』に触れることができるでしょう。まずはクローズドベータテストに応募し、試してみることをオススメします。