米Microsoftは10月1日(現地時間)、同社独自のARMベースのSoCを搭載したタブレットPC「Surface Pro X」のアップデートを発表した。メモリー16GB、ストレージ256GB/512GBの上位構成に第2世代のSoC「Microsoft SQ 2」を搭載、システムの最適化を進めた。

  • Surface Pro Xとスリムペン付きSignatureキーボード

    Surface Pro X、アイスブルーのSurface Pro X Signatureキーボード、スリムペン

同社はSQ 2について「同じカテゴリーで最速」としているが、詳細は不明。SQシリーズはQualcommとのパートナーシップによるSoCで、Qualcommは9月にモバイルノートPC向けの新SoC「Snapdragon 8cx Gen 2 5G compute platform」を発表している。

  • プラチナとマットブラック

    SQ 2搭載モデルはプラチナとマットブラックの選択が可能

SQ 1搭載モデルはマットブラックの1色だったが、SQ 2搭載モデルはマットブラックとプラチナの2色展開になる。また、スリムペン付きのSurface Pro X Signatureキーボードにも、プラチナ、アイスブルー、ポピーレッドのカラーバリエーションが加わる。アップデート後のSurface Pro Xのラインナップは以下の通り。

  • メモリー8GB/ストレージ128GB、Microsoft SQ 1 (マットブラック):142,780円
  • メモリー8GB/ストレージ256GB、Microsoft SQ 1 (マットブラック):164,780円
  • メモリー16GB/ストレージ256GB、Microsoft SQ 2 (マットブラック/プラチナ):204,380円
  • メモリー16GB/ストレージ512GB、Microsoft SQ 2 (マットブラック/プラチナ):241,780円

ソフトウェアの改善や最適化によって、これまで最大13時間だった通常のデバイス使用におけるバッテリー動作時間がSQ 1、SQ 2搭載モデルともに最長15時間に伸び、全体のパフォーマンスが向上する。Surface Pro Xを動かす「Windows 10 on ARM」には、64bit版のx86アプリケーションが動作しないアプリケーション互換の問題が存在するが、MicrosoftはWindows 10 on ARMにx64エミュレーションを追加する計画で、11月にWindows Insiderプログラムから同機能のロールアウトを開始する。

  • ディスプレイ:13インチPixelSense (2880 × 1920、267PPI)、アスペクト比3:2、10点マルチタッチ
  • SoC:Microsoft SQ 1/ SQ 2
  • メモリー:8GB、16GB (LPDDR4x)
  • グラフィックス:Adreno 685 (SQ 1)、Adreno 690 (SQ 2)
  • ストレージ:128GB、256GB、512GB
  • フロントカメラ:5.0メガピクセル (1080pフルHDビデオ)
  • リアカメラ:10.0メガピクセル (1080p HDおよび4Kビデオ)、オートフォーカス
  • 端子類:USB-C×2、Surface Connect、Surfaceキーボードポート、nano SIM
  • ワイヤレス:Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、Qualcomm Snapdragon X24 LTEモデム
  • その他:デュアル遠距離感度マイク、ステレオスピーカー
  • サイズ:287 × 208 × 7.3ミリ
  • 重量:774グラム (本体のみ、キーボードは含まない)