SB C&Sは、「GLIDiC(グライディック)」ブランドの完全ワイヤレスイヤホン2機種を10月23日に発売する。価格はオープンプライス。直販価格(税込)は「Sound Air TW-5100」が9,790円、「Sound Air TW-7100」が14,900円。予約受付を9月24日に開始した。

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    Sound Air TW-5100(左)、Sound Air TW-7100(右)

紛失防止タグ「Tile」の機能を組み込み、スマートフォンからイヤホンを探せる新機能を搭載。カスタムイヤホンを手掛けるカナルワークスの監修により、フィット感を改善した。

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    Sound Air TW-5100。左からホワイト、ライトブルー、ブラック

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    Sound Air TW-7100。左からアーバンブラック、シャンパンゴールド

Tile搭載、スマホで「探せる」完全ワイヤレス。国内メーカーで初

GLIDiCは、スマートフォンなどモバイル機器に特化したオーディオ製品を開発・販売するブランドだ。アップルの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」シリーズのヒットにより、スマホ向けオーディオは完全ワイヤレスイヤホンがブームになっている。その市場の流れにいち早く乗ったGLIDiCでは、2017年から完全ワイヤレスイヤホンを投入してきた。

今回の目玉機能は、紛失したイヤホンをスマホから探す「Tile」機能だ。紛失防止タグ Tileの技術を取り入れ、片耳だけを無くしてしまっても、スマホの近くにあればアプリから大音量で音を鳴らして発見できるようにした。また、クラウドトラッキング機能にも対応し、Tileアプリユーザーの情報をもとに無くしたイヤホンの位置を地図上で表示できる。

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    Tile機能を搭載し、イヤホンを紛失してもスマホアプリから探せる(写真はイメージ)

SB C&Sによると、Tile機能の完全ワイヤレスイヤホンでの採用は国内メーカーとして初めて。なお海外メーカーでの採用例として、米SkullcandyがTile搭載の完全ワイヤレスイヤホンを7月に発売している

カナルワークス監修でフィット感を改善

イヤホンのデザインでは、カスタムイヤホンの有名メーカー、カナルワークスとコラボ。同社の監修により、フィット感を改善している。同社は2019年発売の「TW-7000」から監修しており、今回が2代目となる。

カナルワークスとの協業の経緯について、GLIDiC企画担当のSB C&S 中村拓哉氏は「完全ワイヤレスイヤホンは耳に合わないか心配、落ちてしまって紛失するのが怖いという声が多かった。その不安を解消するために、耳の形のプロフェッショナルを探し求めて、カナルワークスとの協業に行き着いた」と説明した。

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    9月24日にオンラインで開催された製品発表会では、カナルワークスの林一博社長と、GLIDiC企画担当のSB C&S 中村拓哉氏が開発の背景を語った

【お詫びと訂正】初出時、GLIDiC企画担当者の氏名をSB C&S 小宮義徳氏としていましたが、正しくはSB C&S 中村拓哉氏でした。お詫びして訂正いたします(9月24日更新)

カナルワークスは、個人の耳の形にあわせたイヤホンをオーダーメイドで製造するメーカーだ。GLIDiC向けにはオーダーメイドではなく、万人の耳に合うように形状をカスタマイズしている。たとえば、付け外しをスムーズにするためにイヤホンにくぼみをつけるなど、形状の改善に同社の知見を生かしている。

上位モデルのTW-7100では、オーディオ好きにも好まれるカスタムイヤホン風の形状を採用。入門モデルに当たるTW-5100では親しみやすさを重視し、丸みを帯びた形状とした。装着感だけでなく、イヤホン上のボタンの位置も押しやすさを重視してデザインを決定。安定性を高めるために「耳の中に入る部分の比重を多くする」といったアドバイスも行っているという。

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    TW-7100はカスタムイヤホン風の形状を採用。付け外しをスムーズにするためにイヤホンにくぼみをつけるなど、カナルワークスの知見を生かした

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    TW-5100は丸みを帯びた形状を採用。イヤホン上のボタンの位置も押しやすさを重視してデザインした

バッテリー時間大幅向上、急速充電も

前モデルとの比較で、特に大きな性能向上となっているのが、電池持ちの改善だ。

TW-5100は、イヤホンのバッテリー容量は45mAh。イヤホン本体の電池持ち時間が約8時間となり、従来モデルの約3時間から大きく向上した。充電ケース併用時も約28時間と、従来より18時間伸びている。また、入門モデルとしては初めて急速充電に対応し、10分間の充電で約2時間利用できる。満充電にかかる時間はイヤホン単体で約45分、充電ケース併用で約1.5時間。

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    TW-5100では電池持ちを大幅に改善し、約8時間利用可能

TW-7100は、イヤホンのバッテリー容量は85mAh。イヤホン単体の電池持ちを従来比で3時間延ばし、12時間使用できる。充電ケース併用では約30時間使える(従来は25時間)。急速充電もサポートし、10分の充電で3時間相当の再生が可能だ。満充電にかかる時間はイヤホン単体で約1時間、充電ケース併用で約1.5時間。

aptXに新対応、防滴性能も。ケースはUSB-C採用

両モデルはそのほかの機能面でも従来モデルから向上している。Bluetooth 5.0に準拠し、高音質で低遅延とされるaptXコーデックを新たにサポート。従来機種と同じく、SBC、AACも利用できる。

新たに防滴仕様(IPX4相当)に対応(ケースは防水非対応)。イヤホンをつけたまま周囲の音を聞きやすくする「外音取り込み機能」は、より自然な音へと改善した。イヤホンケースの充電端子の形状は、昨今のスマホにあわせてmicroUSBからUSB Type-Cに変更している。

Sound Air TW-5100の主な仕様

ドライバーユニットはダイナミック型で口径6mm。再生周波数帯域は20Hz〜20kHz、インピーダンスは16Ω、音圧感度は113.1dB/mW。

イヤホン単体の大きさは約16×24×22mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは片側約5g。充電用ケースの大きさは約48×48×33mm(同)で、重さは40g。イヤーピースは各4サイズが付属する。

なお、ケースの形状は前世代モデルから一新し、丸みを帯びた小さなものになっている。カラーはブラック、ホワイト、ライトブルーの3色を用意する。

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    TW-5100と従来機種(TW-5000s)の機能比較表

Sound Air TW-7100の主な仕様

ドライバーユニットはダイナミック型で口径5.6mm。再生周波数帯域は20Hz〜20kHz、インピーダンスは16Ω、音圧感度は98dB/mW。

イヤホン単体の大きさは約19×24×23mm(幅×奥行き×高さ、最長部)で、重さは片側約7g。充電用ケースの大きさは約82×30×38mm(同)で、重さは76g。

イヤーピースはくっきりした音を楽しめる「ベーシックタイプ」と、柔らかい音作りの「コンフォートタイプ」の2種類で、各4サイズが付属する。充電ケースはアルミ素材を採用し、質感を高めている。カラーはアーバンブラックとシャンパンゴールドの2色展開。

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    TW-7100と従来機種(TW-7000)の機能比較表