アイコムは8月7日、144MHz/430MHz帯のデュアルバンドデジタルトランシーバー「ID-52」を発表した。同社のアマチュア無線用携帯機としては初となるカラー液晶ディスプレイを搭載したほか、Bluetoothによるスマホ連携も可能。価格は59,800円(税別)で、9月より販売する。

  • アイコムが発表した144MHz/430MHz帯のデュアルバンドデジタルトランシーバー「ID-52」

日本アマチュア無線連盟(JARL)が推奨するアマチュア無線のデジタル通信規格「D-STAR」に対応するデジタルトランシーバー。約2.3インチのカラー液晶ディスプレイを搭載する。半透過型ディスプレイの採用により、明るい場所での視認性に優れる。

前モデルの「ID-51」シリーズからの強化点は、V/V、U/U、V/Uの2波同時受信がDV/DVモードに対応。エアーバンドの受信周波数は、VHF帯に加えUHF帯(225~374.995MHz)への拡張も行われた。

D-STARに関する機能では、microSDメモリーカードに保存した画像を本体のみで送受信/閲覧する機能を追加。スピーカー出力は、従来モデルの400mWから750mWにアップしている。Bluetooth通信が可能で、画像トリミングソフト「ST-4001A」「ST-4001I」やコントロールソフト「RS-MS1A」などをインストールしたAndroid端末とのワイヤレス接続に対応するほか、オプションのBluetoothヘッドセット「VS-3」も使用できる。

IPX7の防水性能を備え、GPSの精度も向上。ターミナルモードやアクセスポイントモードなどの機能は継承している。USB端子を装備し、内蔵バッテリーのUSB充電にも対応した。