長い梅雨が明けて夏本番、iPhoneにとって厳しい季節がやってきました。その理由は「熱」、iPhone内部の熱がうまく排出されないと、動作異常を起こすことがあるからです。iPhoneを操作しているとき、突然「高温注意」という警告画面が表示された場合には、慌てず騒がず適切に対処しましょう。
この「高温注意」画面は、iPhoneの高温状態が一定時間続いたときに表示されます。そのまま使い続けると内蔵バッテリーなどの部品にダメージを与えかねないほど高温だと判断されたとき、突然画面に現れます。
表示の基準は公表されていませんが、iPhone 11で出現したときに温度計で測定したところ、もっとも熱くなる部分(SoCが搭載されている裏面のカメラ下あたり)は45度を超えていました。一般的に、リチウムイオンバッテリー最高許容周囲温度は45度とされていますから、この状態が続くと悪影響がおよぶことは確実です。
「高温注意」画面が表示されると、緊急電話を除いた操作はできなくなります。できるだけ速やかにiPhoneの温度を下げるためにも、装着しているのならカバーを取り外し、金属製の机など熱伝導性率が高い物体の上に仰向けに(SoCが埋め込まれている部分が金属に触れるように)置くのがコツです。
そもそも高温になった原因としては、プロセス(アプリの最小処理単位)の異常、いわゆる"暴走"も考えられます。温度が下がり操作できるようになったら、念のためiPhoneを再起動しておきましょう。
なお、急いで温度を下げたいからといって冷蔵庫に入れたり、氷や保冷剤で急激に冷やしたりするのは禁物です。iPhone内部で結露が発生すると、故障の原因になります。