ロジクールは7月31日、macOSやiPadOS向けのフラッグシップマウス「MX MASTER 3 for Mac」、およびキーボード「MX KEYS for Mac」を発表した。8月20日に発売する。参考価格は、MX MASTER 3 for Macが14,850円、MX KEYS for Macが15,950円(いずれも税込)。
MXシリーズは、キーボードやマウスを長時間使い込むユーザーをターゲットに、人間工学に基づいたデザインと生産性を高める機能を備えた、ロジクールデバイスのフラッグシップシリーズ。
2019年9月に登場した「MX KEYS」および「MX MASTER 3」通常版はWindowsとmacOS両対応のモデルだったが、今回、Macユーザー向けにmacOS/iPadOS/iOS(iOSの対応はキーボードのみ)に特化したモデルを国内発売する。なお、米国では7月7日(現地時間)に発表済み。
MX KEYS(型番:KX800)通常版は、パンタグラフ構造の薄型キーボード。デスクに置いて安定して打てるやや重め(約810g)の本体に、中央にへこみを設けた指なじみのよいキーキャップを搭載する。近接センサーや周辺光センサー、自動バックライト機能を搭載し、最大3台の対応デバイスを切り替えて使える。
また、MX MASTER 3(型番:MX2200s)通常版は、前世代からスクロール機構を刷新した「MAGSPEED電磁気スクロール」が特徴のエルゴノミクスマウス。ホイール機構に電磁石を内蔵し、カチカチ感のあるラチェットモード、高速スクロールできるフリースピンモードを使用可能。本体は手の負担を軽減する山型デザインで、親指部分には大型のサムホイールを配置する。こちらも最大3台の対応デバイスを切り替えながら使える。
「for Mac」は通常版と何が違う?
今回国内向けに発表されたMX KEYS for Mac、MX MASTER 3 for Macとも、2019年に発売した通常版とデザイン・機能の違いはない。通常版からの変更点は、充電ケーブルをUSB-A to USB-CからUSB-C to USB-Cに変更したほか、Bluetooth接続をMac用にカスタマイズし、より安定して接続できるようになっているという。
一方で、MX MASTER 3 for Macの場合、通常版では同梱していたUnifyingレシーバーが同梱されず、仕様上はBluetoothのみの接続となっている(UnifyingレシーバーはUSB Type-A接続のため、MacBookなど、Type-Cしか搭載していないPCを考えると不要とみなされたのかもしれない)。MX MASTER 3 for Macの対応OSはmacOS 10.15以降、iPadOS 13.4以降。
また、MX KEYS for Macでは、配列を英語配列としたほか(通常版は日本語配列ベースで一部特殊キーが英語配列)、キーキャップの印字からひらがな表示をなくした。また、MX KEYS for Mac、MX MASTER 3 for Macとも、本体に「Apple製品と相性がいい」とする、Apple定番カラーのスペースグレーを採用している。
対応OSは、Bluetooth接続の場合でmacOS 10.15以降、iPadOS 13.4以降、iOS 9以降。USB Unifyingレシーバーでは、macOS 10.15以降に対応する。
MX MASTER 3 for Macの主な仕様
- 解像度:200dpi~4,000dpi(初期値1,000dpi)、50dpi刻みで設定可
- チルト機能:無
- ボタン数:7
- 電源:内蔵充電式リチウムポリマー電池
- 電池寿命:最大70日(週5日・1日8時間使用時)
- インタフェース:Bluetooth Low Energy、USB Type-C(充電用)
- 本体サイズ:W84.3×D124.9×H51mm
- 重さ:141g
- カラー:スペースグレー
MX KEYS for Macの主な仕様
- キー構造:パンタグラフ
- 配列:Mac用英語配列
- 押下圧:60±20g
- ストローク:1.8mm
- キーピッチ:19mm
- 電源:内蔵充電式リチウムポリマー電池
- 電池寿命:最大10日間、バックライトオフ時は最大5カ月(週5日・1日8時間使用時)
- インタフェース:2.4GHz ロジクール Unifying、Bluetooth Low Energy、USB Type-C(充電用)
- 本体サイズ:430.2×D20.5×H131.63mm
- 重さ:810g
- カラー:スペースグレー