レバーやボタンを手がける三和電子のアケコン

三和電子 MoNoは、多くのメーカーのアケコンやゲームセンターの筐体のレバーやボタンを販売するパーツメーカーの三和電子が作成したアケコン。アークシステムワークと共同開発したGGXrd ArcadeStickを改修したモデルで、デバイスメーカーならではのシンプルさが魅力です。

レバーやボタンは当然、三和電子製。抵抗感、レスポンスはさすがとい ったところですね。

  • 三和電子 MoNo

    三和電子 MoNo

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    ボタンはもちろん三和電子製

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    レバーも三和電子製

レバーとボタンの配置は、一般的なアケコンと比べて手前側にあります。ほかのアケコンに慣れている人はちょっと戸惑うかもしれません。膝置きにしろ、テーブル置きにしろ、アケコンを体から 少し離して置くのがいいでしょう。

横幅が短めですが、本体サイズは見た目ほど小さくありません。重さは2.4kgと比較的軽量なので、持ち運びやすいモデルと言えます。

もちろん、持ち運びやすさと安定性はトレードオフになってしまうので、操作時の安定性は若干低め。ただし、背面の全面が滑り止めで覆われているので、テーブル置きでの使用は思ったよりも安定性がありました。

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    MoNoの底面。滑り止めが全面にあるので、滑り止め効果はかなり高めです

機能面では、トーナメントモードも連射モードもありません。PS4とPS3の切り替えスイッチがあり、両方に対応していますが、PS4用のタッチパッドは非搭載です。OPTIONボタンとSHAREボタンは天面に配置されていますが、レバーやボタンとは離れた位置にあり、四角形の深い押し込みが必要なボタンなので、試合中の誤操作はあまりなさそうです。PSボタンも離れた位置にあります。

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    天面にあるのは、PS3とPS4の切り替えスイッチ、OPTIONボタン、SHAREボタン、そしてPSボタンです。連射モードやトーナメントモード、L3やR3のボタンはありません

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    側面奥にケーブルの収納ボックスがあります。フタはありませんが、収納力はなかなかのもの

カスタマイズは推奨されています。天板は、専用の金属ピンをつかってプラスチック製のリベットを外す方式。簡単に外せるのですが、リベットや金属ピンが専用パーツなので、紛失したときに困りそうです。

天板カバーと天面シートを外すと、ネジ止めされた天板が出てくるので、ドライバーでネジを外し、天板を開け、レバーやボタンを交換します。また、天面シートを交換すれば、デザインのカスタマイズも可能です。

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    天板カバーを外すために必要な金属ピンとカバーを留めておくリベット

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    天板を開いたところ

天板カバーは厚めの樹脂のシートですが、そこまで剛性が高く ないので、使用しているとたわんでくることがあります。そのたわみからホコリやゴミなどが入ってしまいがちなので、定期的にメンテナンスが必要。また、手垢が付きやすい素材のため、少しプレイすると、汚れが目立ってしまうのも残念なところです。

機能を抑えたシンプルモデルで、価格もハイエンドアケコンと小型軽量モデルの間くらい。アケコンとしての性能は問題ないですが、プロダクトとしての完成度がちょっと低いのがマイナスポイントです。

配列:ビュウリックス
連射:なし
OPTIONボタン:天面
トーナメントモード:なし
PCインプット:Xinput
PS4タッチパッド:なし
カスタマイズ:可能
市場価格:税込19,800円前後