MMD研究所は、スマートフォンを所有している18歳~69歳の男女2万6,624人を対象に、「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」を実施した。

これは、サービス開始前に実施した「MNO楽天モバイルの発表プランに関する意識調査」の継続調査となる。調査期間は2020年6月26日~6月29日。

「楽天モバイル」契約者のうち、「UN-LIMIT」利用は3割

まず、スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女2万6,624人を対象に、契約している通信キャリアサービスについて複数回答で聞いたところ、「docomo」は36.3%、「au」は23.1%、「SoftBank」は15.8%、「Y!mobile」は7.5%、「楽天モバイル」は7.1%、「UQ mobile」は3.4%となり、これら6サービスで全体の93.2%となった。

  • 利用しているモバイル端末を契約している通信会社(左)、楽天モバイルの契約状況(右)

    利用しているモバイル端末を契約している通信会社(左)、楽天モバイルの契約状況(右)

次に、「楽天モバイル」を契約している1,895人の契約内容を聞いたところ、「MVNOの楽天モバイル」が61.3%、「Rakuten UN-LIMIT」が29.1%であり、「Rakuten UN-LIMIT」のシェアは通信サービス全体のうち2.1%にあたることがわかった。

ここからはさらに絞り込んで、「Rakuten UN-LIMIT」を契約している500人を対象に、どのように利用しているか聞いたところ、「メイン利用のスマートフォン」が67.8%、「サブ利用のスマートフォン」が28.8%、「モバイルルーター」が2.2%だった。

「Rakuten UN-LIMIT」を「知ってるけど、詳しくはない」人が多数

「Rakuten UN-LIMIT」を契約していない2万6,073人に、『楽天モバイルが「携帯キャリアサービス」を4月から開始したことを知っているか』聞いたところ、「知っており、内容をよく理解している」が9.4%、「知っており、内容をやや理解している」が19.1%、「知っているが、内容をあまり理解していない」が26.9%、「知っているが、内容を全く理解していない」が18.3%、「いまここで初めて知った」が26.4%となり、認知度は73.7%、内容理解については28.5%となった。

  • 楽天モバイルが「携帯キャリアサービス」を開始したことを知っているか

    楽天モバイルが「携帯キャリアサービス」を開始したことを知っているか

「Rakuten UN-LIMIT」を契約している500人を対象に、「Rakuten UN-LIMIT」の申し込みをした時期を聞いたところ、「5月以降」が43.0%、「4月8日~4月30日」が33.4%、「3月3日~4月7日」が23.6%だった。また、「Rakuten UN-LIMIT」を契約した場所を聞いたところ、「Web」が77.2%、「店舗」が22.8%となった。

  • 「Rakuten UN-LIMIT」の申し込みをした時期

    「Rakuten UN-LIMIT」の申し込みをした時期

  • 「Rakuten UN-LIMIT」を契約した場所

    「Rakuten UN-LIMIT」を契約した場所

「Rakuten UN-LIMIT」利用端末は「AQUOS」「OPPO」「Galaxy」

「Rakuten UN-LIMIT」をスマートフォンで契約した483人を対象に、利用している端末を聞いたところ、「AQUOSシリーズ」が27.5%、「OPPO」が17.8%、「Galaxyシリーズ」が15.7%となった。

  • 「Rakuten UN-LIMIT」を利用している端末

    「Rakuten UN-LIMIT」を利用している端末

また、「Rakuten UN-LIMIT」をiPhoneシリーズで利用している36人を対象に、iPhoneは非公式であることを知っているか聞いたところ、「知っていた」が75.0%、「知らなかった」が25.0%で、サポート外であることを承知の上で利用している人が過半数となった。

「Rakuten UN-LIMIT」の満足/不満な点は? 人に勧めたい?

「Rakuten UN-LIMIT」を契約している500人を対象に、項目別の満足度を聞いたところ、「満足している」「やや満足している」を合わせた「満足している」割合がいずれも6割以上となった。中でも割合が高かったのは、「料金プランのわかりやすさ」(91.8%)、「コストパフォーマンス」(89.2%)、「データ定額」(85.4%)の三項目だ。

  • 「Rakuten UN-LIMIT」の満足度

    「Rakuten UN-LIMIT」の満足度

総合満足度は「満足している」「やや満足している」を合わせて8割に達した。一方、ユーザーが「満足していない」項目は、「端末ラインナップ」(38.8%)、「手続き・サポート対応の良さ」(37.2%)、「サービスブランドの信頼性」(33.2%)となった。

また、『「Rakuten UN-LIMIT」を家族や友人に勧める可能性』について0~10点をつける形式で尋ねた質問では、「批判的」(0~6点)だった人が51%、「中立」(7~8点)が36%、「推奨する」(9~10点)人が13%と、ユーザー自身の満足度とは対極的な結果となった。その理由については、「契約手続きの煩雑さ」、「サポート対応への不満」、「限定されたデータ使い放題エリア」、「回線速度の遅さ」、「通信会社としての信頼性」などが挙げられていた。

なお、同調査についてはMMD研究所のWebページより無料でダウンロードできる(要会員登録)。

■調査の詳細

・有効回答:予備調査26,624人、本調査500人
・調査対象:<予備調査>スマートフォンを所有する18歳から69歳の男女
<本調査>「Rakuten UN-LIMIT」を契約している18歳から69歳の男女
・設問数 :予備調査7問、本調査10問
※小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある