プラネタリウム、星空観測会、星や宇宙に関するワークショップなどを展開している一般社団法人 星つむぎの村は7月17日、戦後75年に際し、星が武器になった時代を描くプラネタリウム番組「戦場に輝くベガ - 約束の星を見上げて」をYoutubeにて期間限定公開することを発表した。

  • 戦場に輝くベガ

    戦場に輝くベガ

同番組は、2006年に山梨県立科学館が制作したもので、20人以上の当時の海軍機搭乗員や勤労動員の女学生らの貴重な証言をもとに描かれた、天文航法で陸上爆撃機「銀河」の夜間飛行を導く若き偵察員・和夫と、そのための「高度方位暦」を計算する学徒動員の女学生・久子、そして戦争によって引き裂かれた二人をつなぐ織姫星こと「ベガ」の物語となっている。

Youtubeでの配信期間は2020年8月1日12時~同15日24時までを予定しており、関連企画として8月1日20時30分~21時30分に、「戦場に輝くベガの終わらない物語 - 未来に向けて」と題した番組制作者の跡部浩一氏と高橋真理子氏の2人が、番組取材をする中で学んだこと、当初の番組放映からこれまでに広がってきたこと、そして未来に向けて子供たちへのメッセージなどを交えたトーク番組も行う予定としている。

また、三鷹市ではオンライン放映期間に併せて、ミニ講演会「星を見上げて平和を想う」の開催や、同市が開催する平和展において、同番組に関連する資料である気泡六分儀や高度方位歴のレプリカなどを展示する予定であるとしている。こちらの関連イベントに関しては、三鷹市のWebサイトにて上映に関する発表などが行われる予定だという。

なお、Youtubeの配信アドレスは以下を予定しているという(8月1日12時までは非公開動画設定となっており視聴はできない)。

プラネタリウム番組「戦場に輝くベガ~約束の星を見上げて」プロモーションビデオ