Facebookは求人情報機能を強化、EC向けサービスも

Facebookは、実名で使うSNSというサービスの特徴を生かし、中小企業の採用を支援するサービスを発表。2018年から展開していたFacebookの求人情報機能を強化し、エン・ジャパン(engage)とインビジョン(HRハッカー)という2社の採用管理サービスと連携する機能を追加した。この2社の採用管理サービスはさまざまな求人サイトに一括で求人情報を出せるツールだが、その連携先の1社としてFacebookが加わったかたちだ。

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    Facebookの求人情報機能とengage・HRハッカーが連携

また、Facebookショップという店舗向けサービスも6月17日に開始している。店舗が無料でECサイトを作成できる機能で、FacebookだけでなくInstagramからもアクセスできるというものだ。今のところは決済機能を持たないため、実際の購入時は外部のECサービスへ移動して決済することになるが、今後決済サービスを導入するための検証を進めているという。

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    Facebookショップの概要

Oculus Questで働き方改革? VRでリモートワーク支援

Facebook傘下のOculusは、コロナ禍に際し、VRをリモートワークで活用する仕組みを構築。Facebookの企業向けSNS「Workplace」において、VRヘッドセット「Oculus Quest」と連携する機能を追加した

ヘルスケア大手の米ジョンソン・エンド・ジョンソンはこれを活用し、外科医の手術トレーニングをVR空間で行えるソリューションを展開している。また、ホテルチェーン大手の米ヒルトン・ホテルズ&リゾーツでは、ホテルの複雑な接客フローをVR空間内でトレーニングする仕組みを構築し、外出自粛下での従業員教育に役立てている。

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    Facebook傘下のOculusは、VRでリモートワークを支援する仕組みを構築

Facebook Japan代表取締役の味澤氏は、Oculusのビジネス活用例について、日本では公表できる事例はないとしつつも「Oculusは日本が注力マーケット。今年、来年と日本に積極投資していく」とコメントした。

全世界での感染症の流行という難しい状況下で、コミュニケーションのあり方は変わりつつあり、SNSの重要性は増している。InstagramやWhatAppも含めると世界で30億人が使うFacebookは、SNSの中でも大きなシェアを有しており、社会貢献につながるサービスを展開するという戦略で着実に事業拡大を進めているようだ。