究極の進化を遂げたプロ向けワークステーション「ZBook G7」
最初に発表されたのが、プロのクリエイター向けワークステーション「ZBook G7」シリーズ(4製品)とVRヘッドセット新製品「HP Reverb G2 VR Headset」だ。
ZBookシリーズ第7世代となる今回の新製品は、「第10世代Intel CoreとNVIDIAグラフィックスの採用」、「優れた冷却機構、静音設計、迫力のオーディの搭載」、「MIL-STD 810G規格準拠の高い耐久性」、「進化した独自ツール」、「最先端セキュリティ対応」、「軽量コンパクトでシンプル、サステナブルな筐体」という6つの柱からなる究極の進化を遂げたとする。
そして天板には、これまでの「HPプレミアムロゴ」にかわり、新たに「Zロゴ」を配置している。また、オーシャンバウンド・プラスチック(海洋プラスチック)を再利用してスピーカー部分に採用するなど、環境に配慮した設計も大きな特徴のひとつ。
高性能モデルとしては、「ZBook Create G7」と「ZBook Studio G7」の2モデルを用意。ZBook Create G7はGPUとしてZBookシリーズ初となるNVIDIA GeForce(GeForce RTX 2070 Super)を採用する点が大きな特徴。ZBook Studio G7では、従来同様にGPUとしてNVIDIA Quadroを採用(Quadro RTX4000・RTX3000・T2000・T1000)する。
また、カスタムベイパーチャンバー、2基の液晶ポリマーブレードファン、3方向への排熱という高性能冷却システムを搭載。合わせて、GPUの動作状況に応じてファンを最適に動作させたり、バッテリー駆動時の電力供給をコントロールしたりといったインテリジェント機能も採用し、性能と静音性を両立している。
ボディはCNCアルミニウムを採用することで優れた強度と耐久性を確保。キズのつきにくい高級感のあるボディとなっている。さらに、ディスプレイの狭額縁化によって小型軽量化も実現した。
「ZBook Firefly G7」シリーズは、より小型軽量化を突き詰めたモデル。14型液晶の「ZBook Firefly 14 G7」と、15.6型液晶搭載の「ZBook Firefly 14 G7」を用意する。いずれも第10世代Intel Coreプロセッサ、GPUにQuadro P520を搭載し、従来モデルからの性能向上を図った。
また、Firefly 14 G7は液晶ベゼルの狭額縁化による小型化によって重量も約1.4kgとなり、14型モバイルワークステーションとして世界最小最軽量を実現している(日本HP調べ)。Firefly 15 G7はテンキーを搭載し、3D CADでの利便性向上や、在宅ワーク用途でも威力を発揮するとしている。
ヘッドマウントディスプレイの「HP Reverb G2 VR Headset」は、自社製のVR機器で初となるValve社の「Steam VR」にネイティブ対応。Valve社とハードウェアでも提携し、内蔵レンズやVR空間オーディオの共同開発を行っているという。
ディスプレイは2,160×2,160ドットのパネルを2枚搭載し、従来機よりも明るさとコントラストが向上。また、レンズの瞳孔間距離を物理的に調節可能となり、より鮮明な視界が確保できるとした。コントローラも互換性に優れるレイアウトを採用し、ヘッドセットとBluetoothでペアリングした状態で出荷される。