エヌ・ティ・ティ・コムウェア(NTTコムウェア)は6月26日、ユーザーの属性・時間・位置や周辺状況などを基にニーズや行動を予測し、ユーザーに寄り添った観光情報・交通情報などをリアルタイムに提供して行動を促し、混雑回避や個人最適な街歩き体験を実現するというサービスである「LIKEUP」を販売開始した。2022年度までに13億円の売上を見込む。

  • サービスの仕組み

新サービスは、同社が独自に開発したUXエンジンを用いたサービスであり、観光客や消費者向けにサービスを提供する鉄道・デベロッパーなどの企業や自治体が利用することで、駅・施設などを中心としたエリアの回遊性を高め、混雑緩和及び街の心地よい賑わいを実現できる。

同サービスは、ユーザー個人の属性・時間・位置などの情報に寄り添い、ニーズや行動を先読みして、個人最適な情報を提案するためのUXエンジンを用いたというサービス。

鉄道・デベロッパー・自治体などには街の活性化と安全安心の両立を、小売・施設などには効果的な集客を、ユーザーには混雑ではなく心地よい賑わいを感じる快適な街歩き体験を提供するとしている。

同サービスでは、ユーザーが選ぶ数枚の画像からユーザーのタイプを診断し、目的・同伴者の状況設定、サービスを利用する時間・場所、その日の気象状況や周辺混雑状況など、多様なデータをマネジメントすることで、ユーザーのニーズ・行動を予測し、エリア内の関連情報から最適な情報を選択して出し分けることができるという。

膨大な過去データやデータクレンジング・分析などを行わず、今あるデータを使用することで、最適な情報を提供できるとのこと。

  • 利用イメージ

同サービスでは、同じ場所を訪れているユーザーであっても、属性・位置・時間が異なると別の情報を提供するため、ユーザー個々で別々の街歩き体験ができるとしている。

同社は、企業・自治体などの既存の会員サービス基盤との連携により、会員情報に基づくきめ細やかなユーザーのニーズや行動の予測と、より一層ユーザーに寄り添った情報の提供が可能という。

また、APIにより他のサービス・アプリと連携することで、今後MaaS事業者が提供する多様な観光・交通情報を統合し、MaaSサービス利用者に提供することも可能になるとのことだ。

  • サービスの未来構想