米Microsoftは6月22日 (現地時間)、ゲームのライブストリーミングサービス「Mixer」を2020年7月22日で終了させることを発表した。パートナーやストリーマーはFacebook Gamingに移行する。

Microsoftは2016年にゲーム・ライブストリーミングサービスBeamを買収。Xboxチームに加わったBeamを、2017年にMixerという名称に変えてリニューアルした。Mixerは遅延の少ないサービスの質で評価されたが、Amazonが2014年に買収したTwitch、Google傘下のYoutubeなど、ライブストリーミング市場の人気サービスの中に食い込めずにいた。しかし、2019年に、絶大な人気を誇るゲーム実況者NinjaがTwitchからMixerに移籍。その後も次々に人気配信者を獲得し、配信コンテンツの質でも注目を集めるサービスになっていた。それだけに突然のサービス終了発表に驚きの声が広がっている。

  • 「Mixer」終了、パートナーやストリーマーはFacebook Gamingへ

    「Mixer」終了、パートナーやストリーマーはFacebook Gamingへ

Microsoftによると、パートナーとストリーマーの成功はプラットフォームの規模に依存し、それをサポートするのに十分なスピードで成長できていなかった。Facebook GamingにMixerが加わることで、プラットフォームの成長ペースを加速させられるような大きなコミュニティを形成できる。MixerのパートナーのステータスはFacebook Gamingのパートナーに認められ、MixerのストリーマーはFacebook GamingのLevel Upプログラムのマネタイゼーションプログラムへの参加が承認される。

Mixerのサービス終了後、Mixer.comへのアクセスはFacebook Gamingに転送される。Xbox OneでのMixerブロードキャスティングは一時的に無効になり、MixerアプリのアクセスはFacebook Gamingに転送されるか、またはFacebook Gamingへの移行の情報が表示される。Mixer内で通貨のように機能するEmberとSparkについては、Mixerのサービス提供期間中に使用してパートナーやストリーマーをサポートするように呼びかけている。6月の残り期間は、Mixerパートナーへの支払いを2倍にするという。