オプテージは6月17日、本社のオプテージビル21階および3階にローカル5Gの周波数を用いた実験試験局でのオープンラボ「OPTAGE 5G LAB」を開設した。LABでは、実際に稼働している5G用の無線基地局や5G端末(モバイルルータ)などを展示し、より身近に5Gの「高速・大容量」「低遅延」という特徴を体験できるほか、顧客とさまざまな実証実験を行うことができる環境を提供するという。

  • 「OPTAGE 5G LAB」のイメージ

    「OPTAGE 5G LAB」のイメージ

21階では、実際に稼働しているローカル5Gの周波数帯である28GHzおよび2.5GHzの無線基地局で構成した環境を見学できることに加え、併設するセミナールームではローカル5Gを実現したネットワーク構成の仕組みや電波特性・通信性能の測定など技術的な知見を深めることを可能としている。

また、顧客の機器やアプリケーションを同社の5G端末との接続検証を可能とし、顧実証実験をすることで通信課題の解決や新たなイノベーションにつなげるという。

一方、3階では5G用の無線基地局と5G端末(モバイルルータ)で構成した「5Gリアルタイム4K映像伝送・遠隔操作」で21階に設置したジオラマの中で鉄道模型が走る姿を高精細細な4Kカメラで撮影し、リアルタイムで3階の4Kモニターに伝送することで5Gの高速・大容量のデータ通信を体験できる。

加えて、4G/5Gの両回線に接続した2台の操作パネルで鉄道模型を遠隔操作することができ、21階の車両の発進や停止の反応速度の差を確認することにより、5Gの低遅延の体験を可能としている。さらに、21階から遠隔操作してバーチャルキャラクターを通じて遅延なく接客する「バーチャル接客サービス」を設置し、高速・大容量、低遅延に加え、最新のVR技術を体験できるという。

OPTAGE 5G LABでは現在のNSA(Non-StandAlone)方式からSA(Stand Alone)方式への進化に向けて検討しており、今年度内にSA方式(4.8GHz)での実証実験を予定している。