薄型軽量ボディながら性能は申し分なし、最新ゲームも快適

では、ここからはベンチマークテストの結果を紹介していこう。

まずはPCMark 10の結果から。結果を見るといずれの項目も申し分ないスコアが得られている。ハイエンドゲーミングPCにはやや劣る部分もあるが、ミドルレンジクラスの薄型軽量ゲーミングノートPCとしては申し分ない性能が備わっていると言っていいだろう。

  • PCMark 10の結果。いずれも申し分ないスコアが得られており、性能面に不安はない

次に3DMarkの結果だ。今回は「Sky Diver」と「Time Spy」をテストしてみたが、こちらもミドルレンジクラスのゲーミングノートPCとして申し分ないスコアが得られている。これなら、最新ゲームも十分快適にプレイできると言っていいだろう。また、優れた描画性能を必要とする映像クリエイターも納得のはずだ。

  • 3DMark Sky Diverの結果。CPU内蔵グラフィックスには到底真似のできない、高いスコアが得られている

  • 3DMark Time Spyの結果。こちらもミドルレンジゲーミングノートPCとして十分な好成績だ

続いて、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」の結果だ。設定は「高品質、1,920×1,080ドット、フルスクリーン」と比較的高負荷のテストを行ったが、スコアは6020とまずまずの結果が得られている。ハイエンドゲーミングPCには劣るが、評価は「快適」であり、この結果からも最新ゲームの快適プレイは十分に可能なはずだ。

  • FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークは比較的高負荷の設定でテストしたが、それでも評価「快適」のスコアが得られた

なお、高負荷時の動作音は、さすがにかなり大きい印象だ。ベンチマークテスト中はファンが勢いよく動作し、金属的なファンの動作音と大きな風切り音が耳に届く。また、キーボード後方などが比較的温かく感じられる。ただ、この動作音はしっかり冷却できている証でもある。性能が最優先となるゲーミングPCでは、ファンの音が大きくなるのは仕方がなく、このあたりは我慢するしかないだろう。

  • 高負荷動作時には、内蔵ファンの回転音や、側面と背面の排気口からの風切り音が大きくなる

最後に、念のためバッテリ駆動時間も検証してみた。PCMark10に用意されている「PCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」を利用してバックライト輝度を40%に設定して計測したところ、6時間48分という結果だった。公称の駆動時間が約8.7時間となっていることを考えると、納得の駆動時間と言える。

なお、同じく「PCMark 10 Battery Profile」の「Gaming」を利用して計測した場合には、CPUやGPUが常に高負荷の状態で動作することもあり、1時間35分とかなり短くなった。

  • PCMark 10 Battery Profileの「Modern Office」では6時間48分を記録。モバイル向けのPCではないが、高性能PCとして考えるとまずまずの駆動時間が確保できている

  • PCMark 10 Battery Profileの「Gaming」では、常に高負荷となることから1時間35分とかなり短い駆動時間となった

以上のようにZephyrus G14は、ミドルレンジゲーミングノートPCとして申し分ない性能を備えており、薄型軽量ボディと合わせて機動力のあるゲーミングノートPCとしてバランスの取れた魅力がある。また、比較的シンプルなデザインや、独自イルミネーション機能のAniMe Matrixなど、クリエイターにとって魅力的な仕様も大きな特徴で、ゲーミング用途だけでなく、クリエイティブ用途にも広く対応できる製品に仕上がっており、手軽に持ち運べる高性能ノートPCを探しているクリエイターにもお勧めしたい。

また、試用機は希望小売価格が263,800円となるが、AniMe Matrix非搭載かつフルHD液晶搭載の同等スペックモデルでは219,800円と大きくコストパフォーマンスが高まるので、コスト優先ならこちらも要チェックだ。