Microsoftは米国時間2020年4月30日、公式ブログを通じて、Windows 10 バージョン2004(20H1、May 2020 Update)のリリース日が近いことを明らかにした。Release Previewリングに提供しているビルド19041.208は、Windows Mixed Reality、DISM、IMEといった機能に問題を抱えており、一部はバージョン2004ではなく、今後の更新プログラムで修正を加えるという。

  • Release Previewリングの最新版となるビルド19041.208(本稿執筆時点)

5月4日には別の公式ブログでもバージョン2004をアピールしていることや、マーケティング名(May 2020 Update)から察すれば5月中のリリースは確実と思われる。ただ、このブログ記事で注目したいのはバージョン2004ではなく、Surface Neoだ。

  • Panos Panay氏が訪日時に見せた開発中のSurface Neo(2019年10月17日撮影)

Microsoft CPO(Chief Product Officer)のPanos Panay氏は「昨年(2019年)10月にデュアルスクリーンWindowsデバイスという新しいカテゴリーのビジョンを発表したときとは、世界は大きく変わっている」と述べつつ、「シングルスクリーンのWindows 10Xデバイスに焦点を当てることにした」と、デュアルスクリーンデバイスであるSurface Neoへの注力度を下げるような表明をした。

Windows 10Xのシングルスクリーンデバイス対応は、以前から噂されていた。Gustave Monce氏という方のツイートによれば、Windows 10X Emulatorがシングルスクリーンモードをサポートし、Panay氏の発言を裏付けていたからだ。「シングルスクリーンデバイスは、Microsoftがお客さまにお届けするWindows 10Xの最初の表現」(Panay氏)となり、当初は2020年ホリデーシーズンとしていたSurface Neoの発売が見送られたことになる。

  • 2020年内の発売が見送られたSurface Neo

他方で、MicrosoftはAndroid搭載デュアルスクリーンデバイスであるSurface Duoには言及していない。同社のデュアルスクリーンデバイス開発は2016年ごろに始まったAndromedaプロジェクトまでさかのぼり、デバイスとしての完成度は十分だろう。ただ、Panay氏の発言「世界は大きく変わっている」が仮に、新型コロナウイルスの影響によって我々の働き方や生活習慣が大きく変化することを指しているのであれば、Surface Duoの販売戦略も見直されるかもしれない。

  • Surface Neoと同時期にリリースすると言われていたSurface Duo

著者 : 阿久津良和(あくつよしかず)

1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。ご連絡は以下のサイト内設置したフォームからお願いいたします。
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