コロナウイルスの影響で、「外出することもままならず、家にいてもやることがない」という人も多いのではないでしょうか。オンライン飲み会や新作ゲームなど、自宅ならではの楽しみかたを見つける人もいるかもしれませんが、長く続くと、それも飽きてしまいます。
そこで、オンライン飲み会とゲームプレイを合わせたような、「ゲーム実況」を始めるのはいかがでしょう。
主な配信方法は、「ゲーム機」「スマホ」「PC」の3つ
ゲーム実況を始めるにあたり、必要なものがいくつかあります。まずは、当然ですが、ゲームをプレイする「PlayStation 4(PS4)」や「Nintendo Switch」などのゲーム機、もしくはスマホ、パソコンが必要です。
ゲーム機のなかでもPS4の場合、「SHARE」機能が搭載されており、オンライン接続ができていれば、すぐにゲームプレイの様子を配信できます。
Nintendo Switchの場合、30秒までの録画であれば、本体機能を使って行えますが、ライブ配信はできません。どちらかというと、SNSでの動画シェア向けでしょう。長時間の動画を録画する場合や、ライブで配信する場合は、PCに接続して、PC側で動画配信を行う必要があるわけです。
スマホの場合は「Mirrativ」などの配信アプリを使えば、これまた簡単に配信が可能。パソコンの場合は、Steamなどのゲームをプレイしつつ、「OBS」などのソフトを使って配信できます。なお、パソコンは、外部入力でゲーム機やスマホ、PCの画面を取り込めば、配信専用マシンとしても使えます。
とりあえず、今回はそれぞれのゲーム機材を使って配信する方法を紹介します。
PS4は「SHARE」ボタンで簡単配信
まずはPS4から。PS4には先述した通り、SHARE機能があります。PS4のコントローラー「DualShock 4」の左側、十字キーの右上あたりに「SHARE」ボタンがあり、ゲームを起動した状態でSHAREボタンを押すと、「シェアする」というウインドウが開きます。
そこから「ゲームプレイをブロードキャストする」を選び、連携させる配信サービスを選びます。PS4の「SHARE」機能で選べるのは、「ニコニコ動画」「Twitch」「YouTube」の3つ。どのサービスを使うにしてもアカウントの連携が必要なので、使いたいサービスのアカウントは、あらかじめ取得しておきましょう。
あとは、配信時の動画のタイトルなどを決め、「ブロードキャストを始める」を選べば、配信が開始されます。
スマホのゲームは「Mirrativ」を使うべし
次にスマートフォン。スマホアプリの配信では「Mirrativ」を使用する方法が簡単でしょう。
まずは、Mirrativをダウンロード。起動したら「エモモ」というアバターを作り、アカウント情報を入力すればすぐに使えます。画面下の配信準備ボタンを押し、各種配信情報を記入して開始すれば、動画配信がスタートします。
なお、配信動画は14日間しか保存されないので、アーカイブを残したいのであれば、マイページの「配信」から各録画を選び、ダウンロードしておく必要があります。ダウンロードした動画を、YouTubeなどほかの配信サービスなどへアップロードすればアーカイブとして残せるでしょう。
PCは凝った配信が魅力
最後にPCでは、「PCのゲームを配信する」ケースと、「PCを通してゲーム機やスマホのゲーム画面を配信する」ケースの2つの方法があります。
たとえば、PCゲームプラットフォーム「Steam」では、ブロードキャスト機能があり、これを利用することで簡単にSteamのゲーム動画を配信できます。これはPS4のShare機能に近いイメージ。ただ、視聴もSteamのブロードキャストなので、視聴者の母数としてはYouTubeやTwitchのほうが多いでしょう。
次にPCを使って、ゲーム機などのゲーム画面を配信する方法。「OBS」や「X Split」などの配信ソフトを使用します。Steamの配信も、ブロードキャスト機能を使わずに、配信ソフトで行えます。
また、録画・配信の専用ツール「キャプチャーボード」などを使用すれば、外部からPCへ入力した映像も配信できます。つまりPS4やNintendo Switchなどの動画配信も行えるわけです。
そもそもPS4やSteam、スマートフォンはスタンドアローンで配信できるのに、わざわざPCを介する理由は、配信映像のカスタマイズ性の高さによるもの。たとえば、ゲーム画面以外に配信者の顔の映像や音声の入力をしたり、レイアウトを変えたりできるのです。
凝ったゲーム配信をしたい人は、PCによる配信を目指したいところですが、導入するには「キャプチャーボード」など、いくつか機材が必要。なので、最初はPS4のShare機能やスマートフォンのMirrativあたりからスタートするのがオススメです。
ということで、とりあえず今回は、ゲーム実況の配信スタートまでを説明しました。次回は、より良い環境で配信をするために必要な機材について解説します。