シャープは4月22日、咸陽彩虹光電科技有限公司(CHOT社、本社:中国)のほか、TPV Technology Limited(本社:香港)とその子会社、およびVizio, Inc.(本社:米国)による特許権侵害に対するものとして、米国国際貿易委員会(ICT)に侵害調査の開始を申し立てたと発表した。

  • シャープ、中国CHOTや米Vizioらを特許権侵害で米貿易委に調査申し立て

シャープは、同社が保有する液晶パネル製造技術の内、PSA技術やTFT技術、広視野角技術に関連する米国特許権を5件侵害していると主張。調査を通じて特許権の満了までの間、米国国際貿易委員会に対して、CHOT社らが製造する被疑侵害製品や、それを使用した製品の米国輸入を禁止する限定排除命令、販売停止命令の発行についても要求した。

シャープは米国で液晶技術の研究開発、実用化に多くの投資や雇用を行ってきたとし、世界中でディスプレイの中核技術を網羅した10,000件を超える特許権を保有するなど、40年以上に渡って業界をリードしてきたと認知されているとしている。