小松左京のベストセラー小説『日本沈没』が初アニメ化され、Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』として2020年夏に全世界独占配信される。新たに、“希望と再生の物語”を映し出したキービジュアルが解禁された。

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    『日本沈没2020』キービジュアル
    (C)“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners

2020年の日本を舞台に、突然の大地震に見舞われたごく普通の家族・武藤家が、混乱の中で東京からの脱出を試みるさまを描く『日本沈没2020』。これまでの『日本沈没』の映像作品では描かれることの少なかった「ごく普通の家族の物語」を通じて、“いま”がリアリティと緊張感をもって迫ってくる内容になっているという。エピソードは全10話構成。

新たに公開されたキービジュアルでは、ところどころ擦り切れた1枚の写真に、陸上部のエースでオリンピックを目指している武藤家の長女・14歳の歩(あゆむ)を中心に、家族4人が笑顔で並んでいる姿が描かれている。写真には大震災直後を思わせる衝撃的な風景が見え隠れしているが、誰かの手によって掲げられている写真は、紺碧の海と青空、そして太陽に照らし出されており、その先に希望を感じさせるものとなっている。

極限状況の中で、否応なく究極の選択を突きつけられた人々が運命と向き合い、その先にある希望と再生へと進もうとする物語は、果たしてどのように描かれるのか。

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    『日本沈没2020』より
    (C)“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners

1973年に発表され、累計470万部のベストセラーとなった小松左京の小説『日本沈没』の初アニメ化に挑戦するのは、「夜は短し歩けよ乙女」、「夜明け告げるルーのうた」、「きみと、波にのれたら」などで世界的な評価を受け、現在はTVアニメ「映像研には手を出すな!」で話題となっている湯浅政明氏。

音楽は「ピンポン THE ANIMATION」や「DEVILMAN crybaby」といった湯浅監督作品のほか、京都アニメーションの映画「聲の形」や「リズと青い鳥」などで注目を集めた牛尾憲輔が担当する。キャラクターデザインは和田直也、シリーズディレクターは許平康、脚本は吉高寿男。アニメーション制作はサイエンスSARU。

キービジュアルの解禁と合わせ、「アヌシー国際アニメーション映画祭2020」のTV部門に、日本から唯一出品されることも告知された。この映画祭は6月15日から20日に渡り、デジタル上で開催される。

本映画祭でノミネートされるのは今回が5度目(TV部門では2度目)となる湯浅監督は、2017年に「夜明け告げるルーのうた」で、アヌシー映画祭長編部門・クリスタル賞(グランプリ)を受賞している。