サイボウズ チームワーク総研は4月14日、3月終盤の連休時に職場のチームに関する調査を実施し、その中で昨今の新型コロナウィルスが職場におよぼしている影響についても、回答を得られたため発表した。
調査概要
調査対象は、職場でチームとして働いているビジネスパーソン計1030人、内訳はリーダー層が515人、リーダー以外層が515人、調査期間は3月19日~3月22日の計4日間、調査方法はインターネット調査を採用した。
調査結果
2月~3月にかけての新型コロナウィルス流行が、チームの働き方に影響をおよぼしているか否かを聞いた質問では「良い変化があった」が19%、「悪い変化があった」が25%、56%が「特に変化なし」と回答した。変化という観点では、良し悪しにかかわらず4割を超える結果となった。
主に、首都圏においてテレワークの増加が顕著に「良い変化があった」と答えた人に内訳を尋ねたところ「時差通勤」「テレワーク」といった働く時間帯や、場所の変更が上位となった。次いで「会議のムダに気づいた」「コミュニケーション方法にいろいろあることを知った」など、新たな気づきを得たという回答が見られたという。
職位別には部長課長クラスの「テレワーク」が目立つ結果となった。
一方、「悪い変化があった」と答えた人の理由には「勤務やミーティングの調整が大変」「チームでうまく集まれない」「休んだ人のカバーが大変」などが挙がった。
職位別に見ると「チームでうまく集まれない」とする部長課長クラスの回答が目立ち、この層では「テレワーク」についても他層に比べより悪い変化とみる傾向もあり「勤務やミーティングの調整が大変」「チーム内のコミュニケーションが取りにくい」など、結果としての弊害を感じているという。背景にはテレワークだけではなく、休む人の増加(「休む人のカバーが大変」は25.8%)もあるかもしれないとの認識を示している。
まとめ
今回は、3月中旬以降の3連休時点における新型コロナウィルスの影響が職場のチームにおよぼす部分を取り上げて発表しており、わずか1~2カ月と短期間にも関わらず、4割のビジネスパーソンが働き方に変化を感じていることが判明した。
プラスの変化を感じている人がいる反面、変化への対応に苦慮している様子も見て取れます。3連休以後、より制限がかかる状況になった状況下において「特に変化なし」と回答した56%が、今後どのように変化するかも気がかりだという。
想定外の事態ともいえる状況であるものの、それぞれの職場の働き方が最適な変化となるよう、考えていく機会になればと同社はコメントしている。