アドビシステムズは4月13日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて大きく広がりを見せたテレワークについて調査結果を発表した。調査期間は3月19日~24日。都内勤務で過去1カ月以内に初めてテレワークを経験した20~69歳までのビジネスパーソン800名を対象に、インターネット経由で実施された。

  • アドビ、テレワークについて調査結果を発表 - 世代間で活用に差

    テレワークに必要なスキルがあるか?

ビデオ会議やファイル共有などの各種ツールを使いこなす「ITスキル」を身に着けていると回答したのは76.1%。8割を超す回答者がコミュニケーションに問題ないとする。一方で、約3割は会社以外の場所で集中力を維持する「自己管理スキル」について否定的な回答をしている。

  • テレワークで生産性は向上したと感じているか?

各種ITツールを積極的に活用した回答者の中で、多くの人が生産性の向上を実感している。電子契約サービス、電子署名、ペーパーレス化のためのスキャンツールにおいては65%以上の回答者が好意的に回答。一方ビデオ会議ツールやビジネスチャット、クラウドストレージにおいては概ね半分の回答者が好意的な回答をするにとどまり、「どちらとも言えない/わからない」と回答した人が、ITツールを積極的に利用した回答者の中でも25%を占めている点が興味深い。

  • ITツールについて相談できる人は社内にいるか?

  • 年代が上がるにつれ、相談しにくく感じている

テレワーク時、ITツールについて相談できる人は社内にいるかという質問では、8割が「いる」と回答。急なリモートワーク導入ながら、サポート窓口の充実は多くの企業で行われているのだろう。

  • 最も生産性が上がるテレワークは週何日?

生産性の向上に、テレワーク実施の頻度はどのくらいがよいと考えているのだろうか。「週3~4日」と回答したのが42.9%に上り最多。6割以上が、週の半分以上をテレワークにしたいと考えていることがわかった。