米Microsoftは4月8日 (現地時間)、「Windows 10 Insider Preview Build 19603」をWindows InsidersのFastリングにリリースした。Windows 10のエクスプローラー (File Explorer)にWindows Subsystem for Linux (WSL)を統合、より簡単にLinuxファイルにアクセスできる。

WSLをインストールしていたらビルド19603ではエクスプローラーの左サイドバーに「Linux」アイコンが表示される。Windows 10ではバージョン1903からLinuxファイルにアクセスできるようになっていたが、エクスプローラーへのWSL統合によって、サイドバーのLinuxを選択するだけで導入したディストリビューションのルートファイルシステムに移動できる。

  • ファイルエクスプローラーのサイドバーに「Linux」

    Windows 10のエクスプローラーにWindows Subsystem for Linuxを統合

記憶域の設定に、ディスクをクリーンアップして空き領域を作ることをサポートする機能が追加された。使用していないファイルやアプリなどを「Cleanup recommendations」として1カ所にまとめて表示。確認後、簡単な作業でファイルの削除、アプリのアンインストール、クラウドへの同期とローカルファイルの削除などを行えるようにする。

  • クリーンナップの提案

    削除やクラウドに移動できる可能性のあるファイルを確認してクリーンアップ

「Raw Image Extension」のInsiders向けのバージョン (1.0.307610.0)がキヤノンのCR3 Raw形式をサポートする。Microsoft Storeで配布されているRaw Image Extensionをインストールしていたら、Insiderはエクステンションを開発版にアップデートできる。なお、CR3と共に多くのユーザーが要望していたもう1つのRaw形式、GoPro Raw (.GPR)のサポートは含まれない。

また、「Microsoft News Bar (Beta)」を正式に発表した。Microsoft Storeの「News Bar (Beta)」からアプリを入手してベータプログラムに参加できる。News Bar (Beta)は、4,500以上のパブリッシャーから成るグローバル規模のMicrosoft Newsネットワークの最新ニュースを画面上に継続的に流すアプリだ。カーソルをホバリングさせたり、選択することでニュース記事にアクセスできる。まずはニュースと株価から配信を開始し、次にスポーツと天気を追加する計画だ。アプリは、配置のカスタマイズ、バックグラウンド色の変更、ダークテーマ/ライトテーマの切り替え、ティッカー表示のような最小化などが可能。

  • Microsoft News Bar (Beta)

    Microsoft News Bar (Beta)