東日本電信電話(NTT東日本)神奈川事業部とNTTテクノクロスは3月31日、横浜高速鉄道の協力を受け、同社みなとみらい線のみなとみらい駅において、みなとみらいエリアへの来訪者に対して多言語に対応するコミュニケーションロボットを使用した情報提供による満足度向上を目的とした実証実験を開始した。期間は5月中旬までの予定。

今回の実証実験では、みなとみらい21中央地区の中心に位置する同駅の改札口付近にヴイストンのコミュニケーションロボットである「Sota」を設置し、みなとみらいエリアの観光案内を始め、同駅から目的地までの路線ルートや駅施設の案内などを行う。

  • 外国人観光客への乗り換え案内のイメージ

観光案内では、Sotaが日本語・英語・中国語の3カ国語チャットボットとして、周辺の観光情報を案内する。

Sotaへの話しかけやタブレットの操作により、目的地の観光情報や同駅から観光スポットへの行き方を画面表示と音声で案内する。

また、表示する観光案内情報のQRコードを利用者自身のスマートフォンで読み取ることで、観光案内情報の持ち帰りが可能。

乗り換え案内では、乗換案内機能を利用して同駅から目的地までの路線ルートをSotaが案内する。

施設案内では、同駅構内のトイレ、コインロッカー、駅事務室などの情報を表示し案内する。

  • 設置イメージ

その他、案内をしていない時間は、タブレット画面上で各種情報を配信する。 具体的には「お得な一日乗車券」の案内を表示する予定だ。

NTT東日本は、クラウド型ロボットプラットフォームサービスである「ロボコネクト」を2016年9月から提供しており、コミュニケーションロボットの業務利用範囲の拡大、特に多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)による音声発話・認識機能の向上を図ることで、訪日外国人対応に課題を持つユーザー企業へのソリューション提供を目指している。

NTTテクノクロスは、NTT東日本が提供する「ロボコネクト」のパートナー企業として、Sotaを使用して多言語による各種案内サービスを容易に構築できるというアプリケーションである「AMARYLLIS」を2018年11月から提供しており、省人化・自動化によるコスト削減、インバウンドなどの外国語での案内業務など、年々高まるニーズに応えているという。

今回の実証実験における検証事項としては、会社員・観光客など多様な人が集まる駅構内という環境下でのSotaによる観光・施設案内の実用性の確認、AMARYLLISによる案内業務におけるスムーズな情報提供方法の検証、Sota不具合時のリモートにおける復旧及び理想的な保守体制の検証、AMARYLLISに実装した乗換案内機能の信頼性・有用性の検証の4点を挙げている。

各社の役割は、NTT東日本はSota及びロボコネクトの提供と、AMARYLLISコンテンツ・対応シナリオの制作、動作検証、テクニカルサポート、利用状況分析を担当する。一方、NTTテクノクロスは、AMARYLLISの環境設定、動作検証、テクニカルサポートを担う。 横浜高速鉄道は、実証実験フィールドであるみなとみらい駅の提供及び、AMARYLLISと連携するコンテンツの提供を担当する。