AIによる撮影機能も進化
AIを生かした撮影機能としては、「Golden Snap」機能が目立ちます。連写した画像からAIがシーンを解析して、90以上の表情、30以上の姿勢を検知して、ベストショットを抽出してくれるそうです。さらに、連写合成によって主被写体以外の通行人などを消したり、光の反射を消したりといった機能も備えています。
インカメラは有効3,200万画素と、こちらもインカメラとしてはかなり高画素。P40のインカメラレンズはF2.0で、P40 Pro・Pro+はAFもサポートしたF2.2のレンズです。IRカメラも備え、暗所での顔認証にも対応。ジェスチャーコントロールも可能となっています。
また、超広角カメラに1/1.54インチ有効4,000万画素センサーを採用したP40 Pro・Pro+は、「スーパーセンシングシネカメラ」として動画性能を強化。16個のピクセルを1画素と見なす16in1ピクセルフュージョン機能によって、4.48μmという巨大なピクセルサイズとなり、より多くの光を取り込めるようになっています。ISO 51200という超高感度の動画撮影が可能になっています。
機能面では、4K/60fpsの動画、4K HDR+に対応したタイムラプス、10倍ズームを生かしたテレフォト動画、リアルタイムボケ撮影などにも対応。カメラ部と本体の上下に配置したマイクを使って、ズームと音声を合わせる指向性マイクにも対応しています。
XD Fusion Image EngineやGolden Snapといった興味深い機能もありますが、光学10倍・240mmというレンズスペックは、コンパクトデジカメでも多くはありません。大型センサーも合わせて、利便性の高いカメラに仕上がっていそうという印象を受けました。今後、P40シリーズの日本での登場を期待したいところです。