アイシン精機は2月7日、「次世代広告システム」の実証実験を愛知県の知多半島エリアで3月から実施すると発表した。同システムは、同社が新たに開発した移動中の乗員ステータスを予測するリズムプラットフォーム(RHYTHM PFM)を使い、目的地やクルマの位置、道路の混雑状況などに合わせた音声コンテンツとともに、目的地とその周辺の店舗・施設の商品・サービスの魅力を伝える音声広告を随時配信し、移動中の顧客に的確にアプローチするマーケティングを行う。

  • 実証実験の概要

    実証実験の概要

これまで同社は、出発から目的地に到着するまでに変化する乗員の感情や行動と、広告効果の関係に着目してきたという。そたのめ、RHYTHM PFMはカーナビゲーション開発で蓄積された乗員の感情や行動傾向とリアルタイムに検出された様々な情報をもとに変化する乗員ステータスを予測するとしている。

実証実験では、イオンモール常滑(愛知県常滑市)、愛知道路コンセッションの協力を受け、人口減少で市場縮小傾向の日本における小売業界で「移動」に着目したマーケティングツールを提供することで、新たな目線で顧客との関係性・信頼性向上を実現し、収益向上に貢献することを目指す。